勝ちやすいギャンブルランキングをご存知ですか?プレイヤーが賭けた金額のうちの何%が手元に戻ってくるかという割合を数字にしたランキングです。カジノがない日本で楽しめるギャンブルは意外にも多くあり、現在オンラインカジノを日本でプレイしても違法にはなりません。そこで今回は日本国内でのギャンブルランキングをご紹介していきます。
ギャンブルの還元率とは?
ギャンブルの中で、最も勝ちやすいギャンブルとは何でしょう?その答えのヒントは「還元率」にあります。
還元率とは、簡単に言うと、ギャンブルに賭けたお金の何%が手元に戻ってくるかという勝率のことで、ギャンブルの種類によって「ペイアウト率」、「払戻率」、「期待値」、「出玉率」、とも言います。
例えば、1万円をギャンブルに賭けて、最終的に手元に7,000円残ったとしたら、還元率は70%ということになり、以下の計算式で出すことができます。
払戻金÷賭け金=還元率(期待値・払戻率)
この還元率によるギャンブルのランキングをみると、プレイしているギャンブル・ゲームがどのくらい勝ちやすいものなのか、明確に把握することができます。
還元率の反対は「控除率」ですが、控除率は胴元に支払う手数料であり、胴元の利益となるものです。
かなり正確な数字のランキングなので、還元率を知ってショックを受ける場合もあるでしょうが、ギャンブルをするうえでこの数字を把握しておくことは、とても大切なことなのです。
ギャンブルランキング一覧表
順位 | ギャンブル | 還元率 |
1位 | オンラインカジノ | 93~98% |
2位 | パチンコ・パチスロ | 80~85% |
3位 | 競馬 | 70~80% |
4位 | ボートレース(競艇) | 75% |
4位 | 競輪 | 75% |
5位 | オートレース | 70% |
最下位 | 宝くじ | 46% |
このギャンブルランキング一覧表をご覧いただくと一目瞭然ですが、オンラインカジノでいえば10,000円をかけた場合に、そのうちの9,300円~9,800円がプレイヤーに戻ってくるということを意味しています。
もう少しわかりやすくするために、実際に1万円賭けたとして、実際に手元に入る金額を見てみましょう。
1万円を投資して返ってくるお金
- オンラインカジノ:9,300~9,800円
- パチンコ・パチスロ:8,000~8,500円
- 競馬:7,000~8,000円
- ボートレース(競艇):7,500円
- 競輪:7,500円
- オートレース:7,000円
- 宝くじ:4,600円
ギャンブルも運営費を稼ぐ必要があるため、胴元である運営側が、必ず儲かるような仕組みになっています。そのためプレイヤーは常にマイナスからスタートというのが前提なのですが、ギャンブル還元率のランキングで比較すると「オンラインカジノ」が一番勝ちやすく、最も勝ちにくいのが「宝くじ」なのです。
ギャンブルべつ還元率ランキングの内訳と理由
第1位「オンラインカジノ」の還元率の内訳
上記の比較表を見てもわかるように、オンラインカジノの還元率は93~98%で、カジノランキングのトップに位置します。
日本のギャンブルの中で、一番還元率の高いパチンコと比べても17%ほど高いことになりますが、2014年度のパチンコ売上高は24兆5,040万円、この17%とは4兆1,656万円と大きな差になります。そう考えてみると、還元率の重要さがわかる一つの指標になるでしょう。
オンラインカジノにおいても、ゲームごとに還元率が違ってきます。
- バカラ(バンク):98.83%
- バカラ(プレイヤー):98.62%
- ブラックジャック:98.48%
- スロットマシーン:92~95%
- ルーレット(アウトサイドベット):97.37%
- ルーレット(インサイドベット):94.74%
- クラップス:93.33~99.92%
オンラインカジノがランキング一位になる理由に、店舗を持たずにインターネットでサービスを提供できるということがあげられます。最も経費額の大きい「人件費」と店舗などの「設備投資」にかかるコストをプレイヤーへの還元分として回すことができることが大きな理由といえるでしょう。
第2位「パチンコ・スロット」の還元率の内訳
公営ギャンブルではないパチンコ・パチスロには還元率を公表する義務は課されていません。ですので、ほとんど情報が公開されていないのが実状です。
そんな中で、遊技機メーカーのひとつである「ダイコク電機」は、自社製コンピュータシステムを導入している店舗のデータを基にした売上高と利益高を公表しています。その集計データをもとに計算した場合、控除率は約15%、裏を返せば還元率約85%となります。
ただし、ダイコクメーカーの導入率はおよそ5%でかなり少ないため、参考程度にしておいた方がよいでしょう。「年間トータルの数値」であるこの数値は、0~20%の日もあれば、100~150%の日もあるように、その都度変動します。
第3位「競馬」の還元率の内訳
日本国内の控除率(テラ銭)は20~30%ですが、世界的にみれば高額な部類に入りますので、参加者には不利な条件です。世界各国の馬券の控除率は、フランス15%、アメリカ21%、イギリス23%、ドイツ24%で、いずれも日本より控除率が低く、その分参加者にとっては有利になります。
ちなみに、100円の勝馬投票券を買えば、10円が国庫に納付される仕組みになっています。つまり、控除率25%のうち、10%は国のものであり、15%はJRAのものになります。そして利益を生じた場合には、その利益のうちの半分は国のもの、残りの半分はJRAのものになります。
第4位「ボートレース」の還元率の内訳
ボートレースの控除率(テラ銭)は約25%なので、還元率は約75%になります。
日本ギャンブル全体の還元率の低さの原因は、各官庁の根強い利権が絡んでいることが挙げられます。よその国では国が管理する仕組みを採用しているのに対して、日本のボートレースの管轄官庁は「国土交通省」であり、管理実施団体は「(公財)日本財団」と「(一財)日本モーターボート競走会」です。
賭け金の流れ先
- 75%:還元率
- 2.7%:(公財)日本財団へ
- 1.0%:地方公共団体金融機構へ
- 1.3%:(一般)日本モーターボート競技会へ
- 残額 約20%:開催経費および施工者へ
第4位「競輪」の還元率の内訳
競輪の控除率(テラ銭)は「ボートレース」と同じく約25%なので、還元率は約75%になります。これは1万円で1枚の車券を買ったその瞬間に、7,500円に目減りしているということを意味しています。
また、車券を購入した人はその不利な立場から勝ちを狙っていくのですが、運営側は必ず25%儲けるように設定しているので、運営側が損をすることはありません。
第5位「オートレース」の還元率の内訳
オートレースの控除率は30%、還元率は70%です。以前はオートレースの還元率も競輪と同じく75%でしたが、売上が下がってきているので、平成24年に70%に改正されました。
ということは、運営側の取り分が5%も増えたということになります。他のギャンブルに比べてオートレースの売上の減少が大きく、完全に下火になってしまったようです。
ランキング最下位「宝くじ」の還元率の内訳
宝くじの控除率(テラ銭)は:53.3%、還元率は46.7%です。簡単に言えば、宝くじを1万円購入した瞬間に4,500円になってしまったということです。
税金的要素が強い宝くじは、世界の国々の中で日本の還元率はアメリカに次いでワースト2位です。ということは、日本の宝くじは世界の中でも最も当選しにくい宝くじと言えるでしょう。ですが、購入した時点で税金が課税されているという考え方なので、当選した場合には改めて課税されないのが大きなメリットです。
宝くじは、くじを買って当選発表の日まで楽しみに持つだけのシンプルなギャンブルなので、それが常に人気が高い理由のようです。
最後に
ギャンブルランキングはいかがでしたか?ギャンブルは還元率(期待値)が100%を越えない限り、必ずプレイヤーが損をするようになっていることがおわかりいただけましたか?
つまりワクワク、ドキドキ感に代金を支払っているということなのかもしれませんね。みなさんも今回ご紹介した還元率(期待値)を参考にして、改めてギャンブルを選んでみてはいかがでしょうか?
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