カジノ法案が可決され、急ピッチで進むIR開発事業。「海外に行かなくてもカジノで遊ぶことができる!」と楽しみにしている方もきっと大勢いるのではないでないでしょうか。しかし実は、日本のカジノは日本人に対して入場規制を課すという話も出ています。そこで今回は、「自分たちは日本のカジノで遊べないの?」と不安に思っている皆さんのために、予定されている入場規制について詳しく解説したいと思います。
目次
カジノ法案の基本
一般にカジノ法案と呼ばれている法律ですが、正式には
「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」
といいます。
つまり、カジノだけに限定せず統合型リゾート(IR)の建設を推進するための法律なのです。
IRには、カジノ以外にもレストランやショッピングモール、プール、ホテルなど様々な観光施設が作られる予定です。その中でもこれまでの日本では禁止されてきたカジノに特に注目が集まり、カジノ法案と呼ばれているのです。
ちなみに2020年1月の時点では、カジノ運営のための法律と組織作りが終わり、IR開業に向けた方針を考えている段階です。
今後、IRをどこに作るのか、どの事業者が開発するのか、などもこれから決まっていきます。そして実際にカジノを含めたIRがオープンするのは2025年頃になると予測されています。
日本のカジノで予定されている入場規制
さて、2025年頃にオープンが予定されている日本のカジノですが、実は日本人の入場が規制されることになるようです。
韓国やベトナムのカジノのように自国民の入場を原則禁止にするわけではないようですが、どうして日本人の入場が規制されるのかと残念に思う方も多いのではないでしょうか。
まずは、実際に予定されている日本人利用者への規制内容をチェックしていきましょう。
入場は週に3回まで
現在発表されている情報によると、日本人と在日外国人の入場は「週に3回、月に10回まで」の制限が課されるようです。
これはギャンブル依存症対策のために施策です。
入場制限の実行には、マイナンバーカードや顔認証システムの利用が予定されています。
入場料は6,000円
日本人と在日外国人のカジノ入場料はとなる予定です。ちなみに、外国人観光客は無料です。
海外のカジノに行くことを考えれば安いかもしれませんが、普通の人があまり頻繁に通える価格設定ではないですね。海外のカジノでも、シンガポールでは自国民の入場には7000円ほど必要になります。
日本のカジノはシンガポールをモデルケースとしているのです。それ以外では、アメリカやマカオ、フィリピンなどのカジノは自国民であっても無料で、韓国やベトナムなどは自国民の入場が原則禁止されています。
日本のカジノのメインターゲットは外国人観光客
日本でカジノやIR施設の開業が推進されているのは、主に次の3つの理由からです。
- 外国人観光客誘致による経済効果
- 雇用の促進
- 地方の活性化
そのため、日本のカジノがメインターゲットとするのは外国人観光客。日本国内のギャンブル好きをターゲットとしたものではないのです。そのこともあって、外国人観光客の入場料は無料に設定されています。
入場制限の理由は?
日本人に対して入場制限を課す理由は、「メインターゲットが外国人観光客だから」というだけではありません。
①ギャンブル依存症対策
カジノ法案が立案された当初から、多くの反対派が懸念していたのが「ギャンブル依存症増加」です。
ギャンブルに依存することで、日常生活に支障をきたすようになったり、金銭的窮地に陥ったりするような人を増やすわけにはいきません。
そこで、入場回数の制限ややや高額な入場料を取ることで、過剰にカジノにハマる人が出過ぎないように予防策を講じているのです。
②マネーロンダリングへの対策
暴力団などが犯罪行為によって得た金銭を洗浄するマネーロンダリング。
カジノは、このマネーロンダリングの舞台にされることがよくあります。実際に海外のカジノでも、マネーロンダリングに利用された事例はたくさん見受けられます。
日本のカジノでは、マネーロンダリングの場とならないようにするためにも利用に制限を設けるのです。
パチンコの規制は?
カジノ開業の流れに伴い「ギャンブル依存症」に対する議論が盛んに交わされるようになりました。
その中で、既に日本に馴染み深いギャンブルとなっているパチンコ・パチスロへの規制強化も進みました。出玉規制や等価交換の廃止など、パチンコ・パチスロ業界にも逆風は吹いているようですね。
日本人が気軽に遊べるアミューズメントカジノ
せっかく日本にカジノができても、入場が制限されるようでは日本人が気軽に遊ぶことは難しいですよね。
そんな中で、より気軽にカジノのゲーム楽しむことができる場があるのです。それが「アミューズメントカジノ」です。
アミューズメントカジノでは、お金を賭けずにルーレットやブラックジャック、ポーカーなどをプレイすることができます。中には、ポーカーのワンデイトーナメントを開催しているお店もあります。腕試しした方にはピッタリな環境ですね。
「ギャンブルはあまり好きじゃないけど、カジノのゲームには挑戦してみたい」
「実際のカジノへ行く前の予行練習をしてみたい」
などとお考えの方は、試しに遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
カジノで遊びたい日本人の選択肢は?
入場回数の制限や入場料など、いくつかの制限が課されることになりそうな日本版のカジノ。
外国人観光客をターゲットにした事業で、ギャンブル依存症対策も兼ねているとなると、規制も仕方ないのかもしれません。
では、私たち日本在住の日本人が「カジノで遊びたい!」となったときにはどうすれば良いのでしょうか。
4つの選択肢をまとめてみました。
①日本のカジノで適度に遊ぶ
「週3回・月10回」の入場制限や6,000円の入場料があっても、これまでより気軽にカジノに行けるようになることは変わりありません。ルールも守って適度に日本のカジノを楽しみましょう。
②アミューズメントカジノで遊ぶ
お金を賭けないアミューズメントカジノなら、規制もありませんし、ギャンブル依存症の心配もゼロです。もちろん法律に違反しているわけではないので安心して楽しんでください。
③海外のカジノで遊ぶ
ラスベガスやマカオ、シンガポールなどの海外のカジノに遊びに行くという選択肢も健在です。渡航費や滞在費などは必要ですが、海外のリゾートで羽目を外すというのは非常に魅力的ですよね。
④オンラインカジノで遊ぶ
オンラインカジノなら、日本に居ながらより気軽にギャンブルをすることができます。日本のカジノのような制限はありませんし、海外のカジノと違って高い費用もかかりません。
それどことかボーナスもたくさん用意されているので、4つの選択肢の中で最も手軽かつお得にカジノで遊ぶことができる選択肢です。
ギャンブル依存症には十分注意しながら、自分の好みや生活スタイルに合ったスタイルでカジノを楽しんでください!