目次
マーチンゲール法とは
マーチンゲール法の損切りと、効果的な使い方をご説明する前に、マーチンゲール法について知っておくべきことを先にご説明します。
マーチンゲール法とは、カジノで最も有名で、やり方も簡単な攻略法として知られており、配当が2倍(勝率50%)のゲームで使います。マーチンゲール法は理論上、連敗を重ねても、1度勝てば損失分を取り戻して利益を得ることができるという攻略法です。
マーチンゲール法のやり方
配当が2倍(勝率50%)のゲームをしていたとします。
最初に1$賭けて負けた場合は、次のゲームで2$、次のゲームでも負けた場合は4$、さらに続けて負けたら8$を賭ける…という風に、負けたら次のゲームでは賭け金を倍にしてゲームを進めます。
そして、何度負けても1度勝てば、それまでに負けてしまった分を取り返した上に、1回目に賭けた金額を獲得することができます。
たとえば、賭け金を1$からスタートし、10連敗していた場合、次のゲームへの賭け金は1,024$になりますが、11回目で勝てば1,025$もらえるということです。(シミュレーションはあとで詳しくご説明します)
但し、連敗が続いた場合、ベット額は高額になるので、資金が底をついてしまうことがあります。そうならない為には、高額になりすぎる前にマーチンゲール法を止めて「損切り」をしなければなりません。
マーチンゲール法の損切とは
マーチンゲール法で、ゲームを進めて連敗している際、連敗の損失を最小限におさえるため、損失額の少ない時にゲームを切り上げる、もしくは攻略法をリセットすることを「損切り」といます。つまり、資金がなくなる前にやめるということです。
「損切り」は重要なポイント
マーチンゲール法は、賭け続けてさえいれば、いつか必ず勝てるのですが、連敗してしまうと、次の賭け金は膨れ上がってしまうので、高い確率で資金が無くなってしまう可能性があります。
それを避ける為には、残りの資金を見極めて、ある程度の連敗でマーチンゲール法を止めて「損切り」をしなくてはなりません。
計算上では、10連敗する確率は約0.1%なので、ほとんど無いことだとも考えられるのですが、配当が2倍(勝率50%)のゲームとして思い浮かぶルーレットの赤/黒の場合に、同じ色だけに賭け続けてみると、実際のカジノでは同じ色が10回続いてしまうことは普通にあり得ます。
また、カジノにおいては1ゲームで賭けることが出来る金額の上限を設定してることが多いので、資金的に余裕がある場合でも、大きく連敗してしまうと次のベット額が上限を超えてしまい、賭けることが出来なくなってしまうので、マーチンゲール法は破綻してしまいます。
よって、いつかは必ず勝てると言われているマーチンゲール法ですが、1$から始めても、連敗が続くと資金が無くなってしまうか、資金があっても賭けられる金額の上限を超えてしまい、賭けることが出来なくなってしまうことがあるので注意が必要です。
損切りラインを設定していないと大変な事に
マーチンゲール法は、資金的な制限を決めずに賭け続けてしまうと、気がついたときには資金が底をついてしまった…ということもあります。特にマーチンゲール法は、たった1回の勝ちに依存するので、悪い流れの中でも執着してしまいがちな攻略法と言えます。
そこで重要になってくることが「損切りライン」です。
負けを想定して2回勝負ができない場合は切り上げる?
「損切りライン」を決めることは自己判断となるので、どのタイミングで損切りをするという答えは、このタイミングで損切りをする良いと言い切れることはありません。
例を挙げるとすれば、今回のゲームに負けた場合、次のゲームにベットする資金が足りないという状況になっていたら、それはやめた方が良いという判断ができます。損切りをしましょう。
マーチンゲール法で1$から始めて9連敗してしまうと、手元に1,000$残っているとしても、10戦目では512$ベットすることになり、そこで負けてしまうと11戦目のベットは1,024$必要になってしまうので、資金が底をついてしまいます。
このような状況になってしまった場合は、9連敗した時点では256$のベットなので、そこで「損切り」をしてゲームを止めてしまうか、リセットして1$から再び始めた方が良いという判断ができます。
1$スタートでの連敗中のベット額
連敗の回数 | ベット額 |
2連敗 | 2$ |
3連敗 | 4$ |
4連敗 | 8$ |
5連敗 | 16$ |
6連敗 | 32$ |
7連敗 | 64$ |
8連敗 | 128$ |
2連敗 | 256$ |
10連敗 | 512$ |
以上の点から、マーチンゲール法を活用する場合は、リスクヘッジとして最初に1回のベット額の上限を決めてから行い、熱くならずに冷静に「損切り」をすることが最も重要と言えます。
マーチンゲールは使わない方が良い?
マーチンゲール法は使わない方が良いのでは?と考えてしまう方もいるかと思いますが、マーチンゲール法は、使用する場面によってはかなり有効な攻略法となります。
マーチンゲール法効果的な使い方は、連敗確率を考慮することです。
連敗の確率
連敗の回数 | 連敗の確率 |
1敗目 | 50%(1/2) |
2連敗 | 25%(1/4) |
3連敗 | 12.5%(1/8) |
4連敗 | 6.2%(1/16) |
5連敗 | 3.1%(1/32) |
6連敗 | 1.6%(1/64) |
7連敗 | 0.8%(1/128) |
8連敗 | 0.4%(1/256) |
9連敗 | 0.2%(1/512) |
10連敗 | 0.1%(1/1024) |
確率という観点から考えると、ある程度連敗の確率が低いゲームからマーチンゲール法を使うことで、勝率を上げることができるのがわかります。
例えると、ルーレットをプレイしているとします。まずは賭けずに空回しを利用して、4回連続同じ結果が出るのを待ちます。4連続同じ結果が出たことを確認したら、結果とは別の場所に賭けます。
そうなれば、5回同じ図柄が出る確率は3.1%(1/32)なので、高確率でベットした直後のゲームで当たります。
このやり方で、連敗が続いてしまったとしても、10連敗する確率は0.1%(1/1024)となります。途中の5ゲーム目からプレイしている事と同じなので、そこから連敗が続いて10連敗までいってしまったとしても、賭け金は5回目の32$となるので、リスクが低い賭けをすることができます。
ブラックジャックやバカラでプレイするときも同様に、同じ結果が連続で出たのを確認してから、ベットを始めると勝率を上げることが出来ます。
ただし、実際のカジノではベットせずに、席を確保してゲームを傍観し続けていると、カジノの従業員から注意される場合があるので、空回しをするよりも1$を配当が2倍(勝率50%)のゲームでベットし続けて、4回同じ結果が続くのを待ち、そこから一気に勝負をするという方法にしておいた方が無難かも知れません。
オンラインカジノの場合でしたら注意されることもないので、しっかり流れを見極めてからベットしはじめると良いと思います。
最後に
マーチンゲール法は、連敗が続いてしまうとベット額が急激に増加してしまいます。見返りが最初のベット額のみということを考慮すると、リスクばかりが高くなってしまいます。
ある一定以上の損失を出さないためには、負けている分を潔く諦めてゲームを切り上げる、もしくは、攻略法をリセットしてゲームを続けることです。
毎回毎回マーチンゲール法を活用することはせずに、結果に偏りが出たときなどに利用するなどして、調整して大きく負けてしまう確率を下げて楽しみましょう。