目次
マーチンゲール法の賭け方と計算式
マーチンゲール法は、どんなに連敗が続いても一回勝てばマイナスがプラスになる!(利益が出る)という攻略法で、マーチンゲール法が向いているゲームは「配当が2倍のゲーム」「勝率が50%のゲーム」です。
マーチンゲール法のやり方は「負けたら賭け金を倍にする」だけです。
- 賭け金の計算:負けた時の賭け金×2=次の賭け金
マーチンゲール法は、ゲームに負ければ負けるほど、ベット額が倍々にあがる計算になりますので、勝つためには資金が十分にある必要があります。ですので、「最少ベット額が低く、最大ベット額が高いゲーム」をおすすめします。
マーチンゲール法は「配当2倍・勝率50%」のゲームで遊ぶときに有効な攻略法ですが、該当する代表的なゲームはバカラとルーレットとブラックジャックです。
賭け方の例
- バカラば場合「バンカー」に賭け続ける
- ルーレットの場合「赤」に賭け続ける
- ブラックジャック
バカラの場合はバンカーに賭け続けることで勝率をクリアすることができます。
しかし、バカラの場合は引き分けが多くなってしまうので、時間効率的を考慮するとルーレットの方が適しています。ルーレットの場合、赤/黒・奇数/偶数・ビッグ/スモールのいずれかに賭け続けます。
ブラックジャックの場合は、ベーシックストラテジーを徹底して行うことで、期待値が99.7%まで上げることができますが、勝率で考えると47%程度となるためマーチンゲール法向きではありません。
以上のことから今回はルーレットの赤/黒の「黒」に1$賭けたとき計算表を見ながら賭け方の確認をしてみましょう。
黒に賭けた計算表
回数 | ベット額 | 結果 | 配当 | 累積損益 |
1回目 | 1$ | 勝ち | +2$ | +1$ |
2回目 | 1$ | 負け | -1$ | 0 |
3回目 | 2$ | 負け | -3$ | -3$ |
4回目 | 4$ | 負け | -7$ | -7$ |
5回目 | 8$ | 負け | -15$ | -15$ |
6回目 | 16$ | 勝ち | +32$ | +1$ |
7回目 | 1$ | 負け | -1$ | 0 |
8回目 | 2$ | 負け | -3$ | -3$ |
9回目 | 4$ | 負け | -7$ | -7$ |
10回目 | 8$ | 勝ち | +16$ | +1$ |
この計算表のようにマーチンゲール法は、難しい計算式は不要で、負けた時の次のゲームで、賭け金を倍にするだけの攻略法です。
連敗しても勝った時に必ずそれまでに負けていた額をすべて取り戻し、初期ベット額と同じ額の利益をしか得られないのがマーチンゲール法です。
マーチンゲール法で連敗してしまう確率は?
ルーレットの赤/黒で1$ベットでスタートした場合、連敗が続いてしまう確率とどれだけのベット額になってしまうかを、勝率約49%として計算してみました。
連敗回数 | ベット額 | 連敗する確率 |
2連敗 | 2$ | 2連敗する確率約26.01% |
3連敗 | 4$ | 3連敗する確率約13.27% |
4連敗 | 8$ | 4連敗する確率約6.77% |
5連敗 | 16$ | 5連敗する確率約3.45% |
6連敗 | 32$ | 6連敗する確率約1.76% |
7連敗 | 64$ | 7連敗する確率約0.90% |
8連敗 | 128$ | 8連敗する確率約0.46% |
9連敗 | 256$ | 9連敗する確率約0.23% |
10連敗 | 512$ | 10連敗する確率約0.12% |
11連敗 | 1024$ | 11連敗する確率約0.06% |
12連敗 | 2048$ | 12連敗する確率約0.03% |
13連敗 | 8191$ | 13連敗する確率約約0.016% |
このように10連敗以上してしまうと11戦目以降は累計損失が1,000$を超えてしまい、次のベット額も1,000$を超えてしまいます。10連敗は約0.12%の確率で発生するので、1,000回ゲームを続けていれば1回は出る計算となります。
しかしながら、10連敗しても11ゲーム目の勝率は計算上99.94%となるので、勝率はかなり高いとも考えられます。
※連敗する確率は次のゲームの時の勝率の裏返しなので、大きく連敗している場合次のゲームで勝てる確率はどんどん上がる計算になります。
手持ちの資金が1,000$の場合は、10連敗した段階で次のゲームのベット額が1,000$を超えてしまうので、マーチンゲール法が破綻してしまいます。
また、手持ちの資金が1,0000$の場合は13連敗した段階で次のゲームのベット額が10,000$を超えてしまうので、マーチンゲール法が破綻してしまいます。
逆説的に考えれば、10,000$の軍資金があれば13連敗する確率は約0.016%なので、マーチンゲール法を使えば99.984%の確率で確実に負け分を取り返して1$は勝てる計算になります。しかし、0.016%の確率で破産してしまうこともあるということです。
このようなことを考えると、マーチンゲール法で絶対に勝つには、やっぱり資金が無制限にないと不安ですね。
マーチンゲール法のメリットとデメリット
メリット
マーチンゲール法のメリットは高い勝率です。勝率約50%のゲームで5連敗、6連敗と連敗を重ねてしまう可能性は低く、大きな連敗をしない限り資金が少しづつ増えていきます。
デメリット
マーチンゲール法のデメリットは、連敗してしまった場合にベット額が倍々で増えてしまうので、資金が無くなる可能性が高くなります。
資金が100$しか用意していなかった場合は6連敗した段階で、次のベットが128$必要をなるのでマーチンゲール法が破綻してしまいます。1度でも大きな連敗してしまうとあっという間に資金が全て無くなってしまうこともあります。
逆に、資金はどれだけ連勝した場合でも、基本にしたベット額しか増加しないので、大きく儲けるためには基本のベット額を増やさなければなりません。
マーチンゲール法は勝てない?
資金力が無いと勝てない
マーチンゲール法は、負けたときに次のゲームでベット額を倍にしてゲームを行い、勝ったときに必ず利益を得られるという攻略法です。理論上はいつか必ず勝つので勝ち続けることは可能です。
しかし、勝ち続けるには何連敗にでも耐えられる資金力が必要になります。基本的に負けたときにベット額を上げるという賭け方は、カジノにおいて身を滅ぼす賭け方です。そうそう10連敗はしないと思うかも知れませんが、計算上では1,000回に1回はありえるので、ゲームを続けているといつかは大きな連敗をする可能性があります。
マーチンゲール法の問題点
マーチンゲール法には問題があり、大負けする危険性があります。
- 危険な理由1:ベット額に上限が設けられている
- 危険な理由2:勝率が49%以上のゲームは滅多にない
ベット額に上限が設けられている
カジノの場合は、テーブルごとにベット額の上限が決められているので、いくら無限に使えるお金があったとしても、ベット額の上限に達してしまった場合マーチンゲール法は破綻してしまいます。
勝率が49%以上のゲームは少ない
マーチンゲール法は「配当2倍・勝率50%」のゲームに有効な攻略法ですが、ほとんどのゲームの勝率は47%で、49%以上の勝率があるゲームは非常に少ないです。
マーチンゲール法にむいているバカラやルーレットでも勝率が50%以上になるには条件があります。
- バカラの場合は、「バンカー」に賭け続ける。
- ルーレットの場合、ヨーロピアンかフレンチルーレットでアンプリゾンかサレンダーの特殊ルールがある。
このように、マーチンゲール法は必勝法ですが、ひとつ間違えると破綻の危険もあることを忘れないでください。
最後に
マーチンゲール法の計算は「負けたら2倍」と覚えておくといいでしょう。マーチンゲール法は勝率が高いベット法であることは間違いありませんが、危険もついてきます。
ずっと勝ち続けることができるとは考えず、要所要所でマーチンゲール法を組み込みながら勝負することをおすすめします。また、十分な資金が無い場合はマーチンゲール法は危険ですので注意しましょう。