ギャンブルで負けた時に「負け分を取り戻す!」と意気込むこともあるでしょう。次の賭けで勝負に出るためによく使われる方法が「倍プッシュ」です。しかし、倍プッシュはリスクが伴い、効果的ではないとも言われています。ここでは倍プッシュとは一体どんなものなのか、そしてギャンブルにおいて有効的な方法なのかを解説していきます。
目次
倍プッシュとは?
「1ドル賭けて負けたら賭け金を2倍の2ドルに」
「また負けたら賭け金をさらに2倍の4ドルに」
と、倍の金額を賭けていく方法を「倍プッシュ」と呼びます。
カジノプレイヤーの中には、「勝利の確率が1/2のゲームなら何回か賭ければ勝てる」と考えて倍プッシュを実践する方がいます。ちなみに倍プッシュはマーチンゲール法と同じ賭け方なので、イコールであると考えて大丈夫です。
しかし、倍プッシュは負け続けている時に有効的な方法とは言い切れません。実際はリスクが大きい賭け方なので、確実に負け分を取り戻せるわけではないと理解しておくことが大切です。もしも、リスクを無視して倍プッシュを行い続ければ、大損する可能性が高くなります。
パリミュチュエル方式が採用されていれば使えない
宝くじや競馬などの公営ギャンブルで採用されているのが「パリミュチュエル方式」です。
この方式では、運営サイドの胴元がある程度の金額を賭け金から天引きするため、胴元が損をすることはありません。残ったお金は当選者や勝利者に還元できるようにうまく倍率を調整し、ギャンブルを成り立たせています。
つまり、パリミュチュエル方式が採用されているギャンブルでは勝つ確率が1/2になっていないため、倍プッシュを使って賭けられないのです。
どうして倍プッシュは有効ではないの?
倍プッシュが使える状況だとしても、倍プッシュを行うのは有効的ではないと言われています。その理由は以下の2つです。
- 期待値が変わらないから
- リスクが大きくなってしまうから
ギャンブルごとに期待値(賭けた金額に対してどのくらい戻ってくるのかという数値)が出せますが、この値は賭け方によって左右されません。
そのため倍プッシュを行ったとしても、そのゲームの期待値は変わらないのです。その上、賭けすぎてしまって取り戻せなくなったり、数回で資金が底を尽きてしまったりするというリスクすらあります。
はじめに賭ける金額を1万円として、複数回ゲームに負け続けたらどうなるのか見ていきましょう。
ゲームの回数 | 賭けた金額 | 負けた金額の合計 |
1 | 1万円 | 1万円 |
2 | 2万円 | 3万円 |
3 | 4万円 | 7万円 |
4 | 8万円 | 15万円 |
5 | 16万円 | 31万円 |
負け続けている場合、「途中で勝ったとしても負け分を取り戻すためには資金が足りない…」というケースも考えられます。また、資金によっては倍プッシュを何度も行うのは難しいでしょう。
そのため、あらかじめ予算内で何回までなら賭け続けられるのか、何回目でストップしなくてはいけないのかを決めておくことが重要です。
倍プッシュしたくなっても我慢!何か方法はある?
引用元:アカギ ~闇に降り立った天才~
「負けたら取り戻したくなる」「もっと賭けておけば勝てたと思ってしまう」という方は、つい倍プッシュに望みをかけてしまうかもしれません。
しかし、資金内で一度も勝てなかった場合は、破産してしまう可能性もゼロではないでしょう。どうしても我慢できないのであれば以下の2つの方法を試してみてください。
- 倍プッシュをくり返したらどうなるのか計算する
- もっと賭けたら勝てると考えずに他の賭け方にチェンジする
まずは「倍プッシュで賭ける金額」と、「負けたら失う金額」を把握しましょう。具体的な数字を可視化することで「こんなに一気に資金が減るのか」と現実的に考えられます。
また、倍プッシュを使っていても、初めに決めた回数までチャレンジしたら他の賭け方に変更し、大損しないように調整することも大切です。
まとめ
賭け金が少なく、遊び感覚でギャンブルを行う時には倍プッシュを選択しても問題はありません。
しかし、還元率が低いゲームだと負け分を取り戻すために何十回、何百回も連勝しなくてはいけなくなる可能性が高いです。そのため利益を重視するなら、倍プッシュはあまりおすすめできない賭け方です。
リスクが伴うことや資金の減り方が大きいことを念頭に置いて、無理のない範囲で賭けるようにしましょう。