カジノを楽しんでいたらジャックポットが当選し、「予想以上の大金を手にすることになった!」なんてこともありえます。まさに夢が膨らむ展開ですが、もし本当にそんなことになったら、税金はどのくらいで、手にできる金額はいくらくらいなのか気になるところですよね。ここではそんな疑問を解決していきましょう。
ジャックポットが当たったら一攫千金も夢じゃない
カジノにはスロットマシンやテーブルゲームが用意されています。
手持ちが少なくても大金が当たる可能性があるのは、スロットマシンのジャックポットです。テーブルゲームでも大金をかければ当たった時の獲得金額を大きくできますが、実践できるのはお金に余裕がある人に限られるため、一般的にはなかなか難しいでしょう。
そのため、大当たりで一攫千金を狙うならジャックポットということになります。
スロットマシンなら1回に50セント(日本円だと約40~65円)で遊べるので、気軽に楽しめるのが魅力です。
日本のスロットと違うところは、1回の当選で多額の賞金を手にするチャンスがあるという点。中には「ものの数分で数千ドルを得た」という強運の持ち主もいます。
そもそもジャックポットとは?
先ほどから説明しているジャックポットですが、「通常の当選とは違うの?」と疑問を抱く人もいるでしょう。
結論から言うと、通常の当選とジャックポットは別物です。スロットマシンの遊び方と言えば、お金を入れてから図柄を揃え、図柄に応じた金額を手にするというもの。
しかし、ジャックポットはスロットマシンを回転させてきた人たちによって賞金が加算されており、ジャックポットに当選するまで金額が増え続けていくという仕組みとなっています。そして専用の図柄を揃えることで、今まで蓄積されてきた賞金を全て手に入れられるのです。
そのため当選金額はその時によって異なり、しばらくジャックポットの当選がなかった台だと数十億円の賞金となることも考えられます。反対に、当たったばかりの台だと賞金額が少ないこともあるゲームです。
カジノでの利益が1200ドル以上になると税金がかかる
獲得した金額が1200ドル以上になると、税金を納める必要があります。
この1200ドルという目安はアメリカの場合で、他の国ではまた少し違った決まりがあるので注意してください。
例えば、日本ではオンラインカジノなどで得たお金は一時所得という分類になり、50万円未満までなら控除されます。日本円で換算した時に50万円以上の賞金となるようなら申告をするようにしましょう。
ジャックポットに当たったらどうなる?
次に、ジャックポットに当たった場合の流れを見ていきましょう。
当選後に従業員を呼んで当選の確認をしてもらう
テーブルゲームやスロットマシンでコツコツ勝利を積み重ねたり、ジャックポットに当選したりして多額の賞金を得たら、まずは従業員を呼びましょう。
ガードマンや従業員がそばに来て、当選したことを確認されます。ジャックポットのように多額の賞金を手にした場合には、記念撮影が行われるのが一般的です。
別室で賞金受け取りの準備を進める
正常な当選であることが判明すると、今度は賞金を受け取る準備を進めることになります。こちらの手続きは別室で行われるため、他のお客さんには見られることはありません。
別室に入ると従業員に「個人用納税者番号を持っていますか?」と聞かれます。海外旅行するだけならあまり気に留めない人が多いのですが、旅行中に多額の賞金を得るようなことがあれば必要になるものなのです。個人用納税者番号は「ITINナンバー」と呼ばれており、カジノでの賞金獲得後に発行してもらうことも可能です。
ITINナンバーを持っていない場合は、1200ドル以上獲得で30%の税金を納めることになるので、不安な方は事前に準備しておきましょう。
発行に必要なものはパスポートと申請書類です。だいたい翌日には入手可能となります。
情報公開の可否を決めよう
賞金の受け取り方や額がはっきりとしたら、メディアに当選した情報を公開してもいいか聞かれます。プライベートなことなので、不安な方は非公開にしてもらいましょう。
30%の支払いは「嫌だ」という方は…
滞在期間中に発行できそうなら、すぐにITINナンバーを作りましょう。そうすれば30%の税金は納めずに済みます。
ただし、「まったく税金を支払わなくてよくなる」ということではありません。
帰国後に確定申告する必要はあるため、金額が大きければ大きいほどある程度の納税は必要になってきます。
当たったその場で現金を受け取りたいという場合には、30%の納税をした方が面倒な手続きを省けるのでおすすめです。
ちなみに、賞金の受け取り方は大きく分けて2つあります。
- 一括払い
- 分割払い
上の受け取り方は、宝くじも同じようなルールになっていますね。当選金額を一括で受け取る場合には税金の他に金利も引かれるため、最終的には約50%しか手元に残りません。しかし、分割で数年に分けて入金してもらう場合には引かれる金額が少なく済むのです。
一度に大金を得るのか、毎年少しずつ得るのかで受取総額が変わるため、よく考えて決めましょう。
課税免除の書類を作成してくれるカジノも
カジノによっては課税免除の書類を作成してくれるところもあります。
この書類は「1042S」と呼ばれ、税金を納めることなく当選金額を満額持って帰ることができるのです。しかも税務署に送ってくれるのであとは確定申告をしっかりと行えば問題ありません。
特に数千ドルの当選金額の場合には、税務署から連絡が来るので忘れず申告しておきましょう。