「ポーカーハンドを読む」と聞くと、なんだかものすごく難しいテクニックが必要だと思うかもしれませんが、基礎さえしっかりおさえておけばポーカービギナーでも大丈夫です。今回はポーカーハンドを読む方法などをご紹介したいと思いますが、ポーカーハンドを読む方法を覚えておくことで、勝つだけではなく、負けをおさえるゲームをすることもできます。
目次
「ポーカーハンドを読む」とは?
ポーカーは駆け引きが勝敗を左右するといわれていますが、それには相手がどんなカードをもっているか、相手の手の内を読むテクニックが必要です。
ポーカーは最初に配られるホールカードで運が決まると思っている方もいるかもしれませんが、それだけが全てではありません。
相手のポーカーハンドが読めれば、今やっているゲームを降りるべきか?勝負するべきか?が見えてきます。ポーカーハンドを読むことは勝つための基本だといっても過言ではないでしょう。
ポーカー覚えたての初心者にとって、「ポーカーハンドを読むなんて神ワザすぎてできるはずがない!」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。初心者でもポーカーハンドの基礎さえ覚えれば大丈夫です。
「直感」とか「運」でゲームを進めてしまうことが多い人もこれを機会にぜひ勉強してみてくださいね。
ポーカーハンドを読むことでゲームを降りるか続けるかの進行を決めることができる!
ポーカーハンドを読む方法
ポーカーハンドを読む方法は3つあります。
- 自分のハンド VS 相手のハンド
- 自分のハンド VS 相手のハンドレンジ
- 自分のハンドレンジ VS 相手のハンド
「自分のハンド VS 相手のハンド」で読む場合
たとえば、6人でポーカーをプレーしているとします。
あなたは「ボタンのポジション(※1)」で「A♥」と「K♥」を持っていたとして、「ミドルポジション(※2)」のプレイヤーがコールした場合、レイズして相手の出方を見ます。
レイズしてもミドルポジションがコールするのであれば、ペア(8・8以上のペア)を持っている可能性が大きいです。フロップが「A♦」「8♠」「7♣」となると、あなたはフォールドした方が良いということになります。
このように、ボタンポジションの時の自分のカードがいいハンドだった場合、少しレイズして相手の反応を見ることで相手が自分のハンドより強いハンドを持っている可能性があるかが想定できます。
※1)ポジションとはポーカーテーブルの座る位置のことで、「ボタンのポジション」とは一番最後にアクションを行うポジションのことです。
※2)「ミドルポジション」とはプレー中盤にアクションを行うポジションを指します。ミドルポジションは、6人でプレーしている場合はプリフロップで一番最初にアクションを開始するポジションの隣2名、10人でプレーしている場合は3名がミドルポジションになります。
「自分のハンド VS 相手のハンドレンジ(範囲)」で読む場合
ポーカーは相手のハンドがわからないので、相手のハンドレンジ(範囲)をできる限り正確に想定することが重要なポイントになります。
相手のハンドレンジに対して、自分のハンドが「勝っているのか、負けているのか、どちらともいえない(わからない)のか」を読みます。
たとえば、6人でポーカーをプレーしているとします。あなたは「ボタンのポジション」で「A♥」と「K♥」を持っていたとします。
「ミドルポジション」のプレイヤーがコールした場合、レイズして相手の出方を見ます。レイズした後相手がコールしてきたら、ペアの可能性があります。
「2・2」、「3・3」、「4・4」、「5・5」、「6・6」、「7・7」、「8・8」、「9・9」、「10・10」、「J・J」、「Q・Q」、「K・K」、「A・A」
相手のハンドがペアの可能性がある場合、どんなアクションをしてくるかで、相手のホールカードを想定します。
相手のアクション:コール
相手がコールした場合に考えられるハンドレンジは
- 「2・2」、「3・3」、「4・4」、「5・5」、「6・6」、「7・7」、「8・8」、「9・9」のペア
- 「A・9」から「A・Q」の同スート
- 「A・J」 のスート違い
- 「A・Q」のスート違い
- 「K・J」の同スート
相手がコールしてきたら、フロップがポイントになります。
相手がレイズするなら大きい数字のペアを持っている可能性があります。もしレイズしなければ大きい数字のペアを持っている可能性は少なくなります。
たとえば、フロップで「10♦」「Q♦」「10♣」が出たとします。その場合、「10・10」、「J・J」、「Q・Q」、「K・K」、「A・A」などの大きなペアは持っていないと考えていいでしょう。
相手のアクション:フォールド
相手がフォールドした場合に考えられるハンドレンジは
- 「A・2」から「A・8」の同スート
- 「A・8」のスート違い
- 「A・9」のスート違い
- 「K・J」のスート違い
- 「Q・J」の同スート
- 「Q・J」のスート違い
- 「J・10」のスート違い
相手がフォールドしたらラッキーですね。
相手のアクション:レイズ
相手がレイズした場合に考えられるハンドレンジは
- 「10・10」「A・A」「J・J」「Q・Q」「K・K」のペア
- 「A・K」の同スート
- 「A・K」のスート違い
次は、このままフロップでゲームを続けた場合の相手のアクションから想定できるハンドレイジを考えてみましょう。
フロップで相手がフォールドした場合
相手がフロップでフォールドした場合のハンドレンジは
- 「2・2」から「9・9」セット
- 「A・9」の同スート
フロップで相手がゲームを続けた場合
相手がフロップでゲームを続ける場合のハンドレイジは
- 「A・10」から「A・Q」の同スート
- 「A・J」のスート違い
- 「A・Q」のスート違い
- 「K・J」の同スート
4枚目の共通カード(ターン)に「K♣」がきたとします。するとあなたのカードは「10♦」「Q♦」「10♣」「K♣」のツーペアとなります。
この時、相手がレイズをしなかったとしたら、相手はペアを持っていないと想定できます。相手があなたに勝つにはスリーカードかストレート以上のハンドでなければ勝てません。
この場合、相手がどんなハンドレイジだとあなたが負けるのでしょうか?
あなたが負けるハンドレイジ
- 「A・10」の同スート
- 「A・J」の同スート
- 「A・J」のスート違い
逆に、相手がどんなハンドレイジだとあなたが勝つのでしょうか?
あなたが勝つハンドレイジ
- 「A・Q」の同スート
- 「A・Q」のスート違い
- 「K・J」の同スート
「自分のハンドレンジ VS 相手のハンドレンジ」で読む場合
自分のハンドレンジと相手のハンドレンジからポーカーハンドを読むことができます。
たとえば、6人でポーカーをプレーしているとします。あなたは「ボタンのポジション」で「4♥」と「5♥」を持っていたとします。
「ミドルポジション」のプレイヤーがレイズ⇒あなたはリレイズ⇒相手がコールした場合、さらに相手がリリレイズした時のするか、リリレイズ場合の相手のホールカードがなにか、のホールカードは
一連のアクションからポーカーハンドを読む
一覧のアクション「フロップ」「ターン」「リバー」などが、多ければ多いほどよりを高い精度で相手のハンドストレイジを想定することが可能になります。
また、今のゲームだけではなく、前回以降のゲームでのプレイヤーのアクションと結果も参考にしてハンドレンジを絞り込むことでさらに正確にポーカーハンドを絞り込むことができます。
ハンドレイジ(範囲)の想定方法はご理解いただけましたでしょうか?
ハンドレンジがわかると勝つ確率も想定できますね。たとえば、自分のホールカードが「A♥」と「K♥」だったとします。もしフロップで「10♦」「Q♦」「10♣」が出た場合、あなたのホールカードで勝つ確率は約50%ほどです。
4枚目の共通カード(ターン)に「K♣」がきたとします。あなたのカードは「10♦」「Q♦」「10♣」「K♣」のツーペアとなります。「10・10」は既にありますので、あなたが勝つ確率は約70%以上になります。
- 自分のハンド VS 相手のハンド でポーカーハンドを読む
- 自分のハンド VS 相手のハンドレンジ でポーカーハンドを読む
- 自分のハンドレンジ VS 相手のハンド でポーカーハンドを読む
ポーカーハンドを読んで負けも抑える!
ポーカーハンドを読むことで勝つ確率が上がるだけではなく、負けを抑えることもできますので、連敗して資金がゼロになって大慌て…ということも避けることができます。
ポーカーハンドを読む方法は一見難しそうに感じて、最初はなかなか実践できないかもしれませんが、一度覚えてしまえばゲームをするごとにだんだん身についていくと思います。
ポーカー初心者は、次のステップとしてぜひ実践してみてくださいね。