いきなりですが、みなさんの中にはカジノに関してどんなイメージをお持ちでしょうか?富裕層の人が遊ぶイメージ、大金を賭けるイメージなど、様々あると思います。近い将来に日本にもカジノで遊べる場所ができると言われていますが、その実態がつかめず悪いイメージを持っている方も多いはず。そこで今回は、日本にカジノできると、どんなメリットやデメリットがあるのかを解説していきます。
目次
日本にカジノができるメリット
外国人観光客増加による経済効果
まず初めのメリットは、外国人観光客が増えて、日本経済が豊かになることです。海外にもたくさんのカジノで遊べる場所はあります。ですが、現在の日本は海外の人から旅行スポットとして、注目されています。
そんな日本にカジノができたとなると、さらに注目されるようになり、外国人観光客が今よりも格段に増えます。外国人観光客が増えると、カジノができた地域のお土産や特産品の売り上げも増えるので、日本は良い経済効果を望めるでしょう。
インフラ整備による地域の活性化
次のメリットは、インフラ整備が整うことです。日本にカジノができたことによって外国人観光客が増えると、道路や駅などの交通面が整備されるため耐震性が増したり水害リスクが軽減するなどのメリットがあります。そのほかにもホテルや旅館の宿泊施設、ショッピングセンターなどが増えるため、カジノができる周辺地域はすごく便利になります。
地域雇用の創出
ホテルや旅館の宿泊施設やショッピングセンターなどが充実すると、そこで働く従業員が必要となりますし、カジノ自体に働く従業員がたくさん必要となるので、雇用形態の変化や雇用条件の選択肢が増え、地域雇用の創出につながるメリットがあります。
税収アップによる財政健全化
日本でオリンピックが開催されますが、オリンピック後は日本経済の景気は下がると思っている方がほとんどですよね。現に、その他の国でもオリンピック後は、経済の景気は下がっています。
IR法案ではカジノ関連収入の30%~50%をカジノ税として徴収するとされており、「オリンピック後の日本経済を支えるのはカジノだ!」とまで言われるほど、カジノによる財政健全化には期待が寄せられています。
自治体サービスの向上
日本にカジノができることによって、地域内の福祉や都市開発や文化保護や観光の分野など、さまざまな地域住民の生活向上につながるとされています。カジノとは一見関係のなさそうな福祉面のサービスでも向上を望めるとともに、交通面、周辺の施設が充実してくれば、カジノ設置周辺の地域の利便性、快適性は確実にアップするでしょう。
日本にカジノができるデメリット
ギャンブル依存症の増加
パチンコや競馬などでお金を賭けて遊び、自分で制御ができず、「ギャンブル依存症」になってしまう人がいます。カジノができると「ギャンブル依存症」がさらに増えてしまう心配があります。
カジノはお金を賭けて遊ぶものなので、当然のことながらギャンブルの一種になります。パチンコや競馬などは、暇つぶしや趣味程度で遊ぶ人が多いので、そこまで「ギャンブル依存症」になる人は多くありません。
ギャンブルの中でもカジノはゲームが面白く、ハマってしまう人が多いので「ギャンブル依存症」になりやすいのです。政府は「日本人と日本在住の外国人が利用する場合2,000円の入場料を徴収し、ギャンブル依存症対策をする」としていますが、それがどの程度の効果をもたらすのかはまだ不透明です。
治安の悪化
カジノ設置に日本全国で20か所以上の自治体が立候補していますが、あまり良いイメージのないカジノを設置することは、地域の治安の悪化に繋がるでしょう。
また、海外からも遊びにくる人はいます。文化も宗教も違う人がたくさん集まるので、トラブルやアクシデントは避けられないでしょう。警備面の強化が重要になりますね。
マネーロンダリングの可能性
今までにない、初めての試みなので、日本のカジノ業は経験不足です。なので、「マネーロンダリング」に使われる可能性が非常に高いです。「マネーロンダリング」とは別名で「資金洗浄」と呼ばれています。その名の通り、汚いお金をきれいなお金に変えることです。
例えば、麻薬の売買で得たお金を仮想通貨などでマネーロンダリングすることで、出所をわからなくし、捜査機関の差し押さえや摘発から逃れることができます。充分な対策を取らなければなりませんが、日本は経験不足なのでカジノを設置してからが大事になってくると思います。
統合型リゾート施設(IR)とは
日本にカジノができるといっても、カジノ単体でできるわけではなく、「統合型リゾート施設(IR)」として、ホテルやMICE施設、ショッピングモールやアミューズメントパーク、スポーツ施設などを併設します。そのため、カジノ自体に興味ない人でも、充分に楽しめる統合型リゾート施設(IR)になるでしょう。
カジノ法案とは
カジノ法案とは日本国内でカジノを設立するための法律です。カジノができるので法律を作らなければ、日本は大変なことになってしまいます。IR推進法案などとも言われますが、正式名称は「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」です。
少し長いですが、要するにカジノの法律と言うことです。まだまだ詳しいことは決まっていませんが、カジノもギャンブルですので、もともとイメージがあまり良くありません。ルールを決めておかないと、不正や犯罪が起きる可能性があります。安全で楽しく遊べるようにこれから決めていかなければなりませんね。
最後に
日本にカジノができるメリット、デメリットを解説しましたが、日本にカジノができたら、「行ってみたい!」という人と、その一方で「怖そうで、近づきたくない。」という人もいるかもしれません。しかし、カジノは普通に遊べば楽しいところです。安心安全に遊べるカジノを作ることが、日本政府の課題であり、1番の目標でしょう。
日本にカジノができると、日本の大きな発展に繋がるのは間違いないですし、きっと楽しい施設ができることになります。海外の方も多く集まりますので、すごいコミュニティ施設ができると思います。ですが、様々な文化や宗教の人が集まることは楽しい反面、トラブルやアクシデントが起こることは避けられないでしょう。
トラブルやアクシデントが起きた時の対応、またはトラブルやアクシデントを起こさないようにしっかり対策が必要になります。楽しい施設にするのも、ルールや決まりの厳しいつまらない施設にするのも施設を利用する人たち次第です。ルールや決まりを破ってしまうと、より厳しくなっていきます。みなさんも日本にカジノができた時には、ルールや決まりを守って、楽しみましょう!