バカラには「条件」と呼ばれるルールがあります。バカラは基本的にプレイヤーとバンカーにそれぞれ2枚のカードが配られ、その2枚のカードの合計が「9」に近い方が勝ちというシンプルなルールです。ところが、バカラの「条件」がそろうと3枚目のカードが配られます。今回は3枚目が配られる条件をプレイヤー側とバンカー側の条件からご説明したいと思います。
目次
バカラの条件とは?
バカラの条件とは「3枚目のカード」が配られる条件のことです。
バカラは、プレイヤーとバンカーに通常「2枚ずつ」カードが配られ、その2枚のカードの合計の一桁が「9」に近い方が勝ちになります。ところが、バカラのルールで決められたある「条件」がそろうと「3枚目のカード」が配られます。「3枚目のカード」が配られることを「ヒット」と呼びます。
尚、バカラでは「4枚目のカード」が配られることはありません。
バカラでプレイヤーに3枚目のカードが配られる条件
配られた2枚のカードの合計数によって「3枚目のカード」が配られるかが決まります。
プレイヤーは最初に配られた2枚のカードの合計数が「5」以下の場合は、ディーラーによって3枚目のカードが配られます。
プレイヤーは最初に配られた2枚のカードの合計数が「6」「7」の場合、3枚目のカードは配られず、バンカーと勝負します。これを「スタンド」と言います。
プレイヤとバンカーが「8」「9」の場合、その場で勝負が決まりますので3枚目のカードは配られません。プレイヤーとバンカーの両方が「8」「9」になることを「ナチュラル」と言います。
プレイヤーに3枚目のカードが配られる条件を表で確認しましょう。
2枚の合計 | 3枚目 |
1 | 配られる |
2 | 配られる |
3 | 配られる |
4 | 配られる |
5 | 配られる |
6 | 配られない・バンカーと勝負(スタンド) |
7 | 配られない・バンカーと勝負(スタンド) |
8 | 配られない・勝負が決まる(ナチュラル) |
9 | 配られない・勝負が決まる(ナチュラル) |
バカラでバンカーに3枚目のカードが配られる条件
条件
バンカーは最初に配られた2枚のカードの合計が「7」以上の場合は3枚目のカードは配られません(スタンド)
プレイヤとバンカーが「8」「9」の場合、その場で勝負が決まりますので3枚目のカードは配られません。プレイヤーとバンカーの両方が「8」「9」になることを「ナチュラル」と言います。
バンカーに3枚目が配られるバカラの条件を表で見てみましょう。
「H」はヒット ※3枚目のカードが配られる
「S」はスタンド ※3枚目のカードが配られない
表でご覧の通りバンカー側の合計の1桁目が6以下の場合、プレイヤーの合計によって3枚目が配られるか配られないかが決まります。
例1)最初に配られた2枚のカードで、プレイヤーの合計が「5以下」、バンカーの合計が「4」だった場合:プレイヤーには3枚目のカードが配られ、3枚のカードの合計が「2」「3」「4」「5」「6」「7」だったとしたら、バンカーも3枚目のカードが配られます。
例2)最初に配られた2枚のカードで、プレイヤーの合計が「5以下」、バンカーの合計が「7」だった場合:プレイヤーは3枚目のカードが配られますが、バンカーは3枚目のカードは配られません。
プレイヤーとバンカーに共通のバカラの条件
最初に配られたカードの合計が「8」「9」の「ナチュラル」の場合、3枚目のカードは配られません。そのまま勝負をすることになります。プレイヤーとバンカーが両方とも同じ数字で「8」または「9」の場合は引き分けとなります。「8」と「9」で分かれた場合は「9」の勝ちになります。
最初に配られたカードの合計が、プレイヤーとバンカー両方とも「6」または「7」の場合は、3枚目のカードは配られず、そのまま勝負が決まります。
3枚目のカードが絶対配られないバカラの条件
3枚目のカードが絶対配られない条件が3つあります。
- 最初の2枚のカードの合計(下一桁)が、プレイヤーとバンカーの双方が「8」か「9」の同じ数字になった場合
- 最初のカードの合計(下一桁)が、プレイヤーもしくはバンカーのどちらかが「8」か「9」になった場合
「8」が出ると「ナチュラル8」、「9」が出ると「ナチュラル9」と呼ばれます。 - 最初のカードの合計(下一桁)が、プレイヤーもバンカーも「6」か「7」になった場合
この3つの条件では3枚目のカードは絶対配られません。
バカラのゲームの流れ
バカラの基本
バカラはプレイヤーとバンカーそれぞれに配られた2枚のカードの合計が「9の範囲内に、9に近いほうが勝ち」というゲームです。
カードの数え方は次の通りです。
Aは「1」
2から9は、数字の通り
10、J、Q、Kは、「0」
ブラックジャックのカードの数え方と同じですね。
賭けは「プレイヤーが勝つ」か「バンカーが勝つ」か「引き分け」のいずれかです。賭けたあとは特になにもすることはなく、結果をひたすら見守るだけです。つまり、運にすべてがかかっているということですね。
バカラのプレーの流れ
賭けの対象を決める
「プレイヤー」と「バンカー」「引き分け」のどれに賭けるかを決めます。
ベットエリアにベットする
バカラのテーブルのチップを置くエリア(ベッティングエリア)に賭け金(チップ)を置きます。
カードが2枚ずつ配られる
賭け金を置き終わったら、ディーラーがバンカーとプレイヤーに2枚ずつカードを配ります。カードは伏せられたまま配られます。
カードをめくる
プレイヤー、バンカーの順にカードをめくります。バカラにおいて、カードをめくるのはディーラーでは無く、賭け金が最も多い人に権利があります。これを「オーナーシップ」といいます。カードをめくる際、「スクイーズ(絞り)」と呼ばれるカードのめくり方があります。カードをゆっくりじらしながらめくることで周りの興奮も高まり最も盛り上がる瞬間です。
プレイヤーのカードがペア(同じ数字)だった場合、プレイヤーのペアに賭けていた人は的中です。もし、ペアになっていなければ、賭け金は全額没収です。
2枚のカードの合計が、「9の範囲内に、9に近いほうが勝ち」となります。2枚のカードでは勝敗が決着せず、3枚目のカードが配られる条件だった場合は、3枚目が配られます。そして、3枚のカードの合計が、「9の範囲内に、9に近いほうが勝ち」となります。4枚目のカードが配られることはありません。
配当の払い戻し
「バンカー」または「プレイヤー」または「引き分け」が確定した場合、配当が行われます。外れたら賭け金は全額没収です。
配当金
プレイヤー
プレイヤーに賭けて的中した場合の配当は「賭け金の2倍」
バンカー
バンカーに賭けて的中した場合の配当は「賭け金の1.95倍」
※プレイヤーより0.5%少ないのは、プレイヤーよりバンカーの方が勝率が若干高いからです。勝率が高い分、カジノ側に手数料として回収されます。
引き分け
引き分けに賭けて的中した場合の配当は「賭け金の8倍」配当は高いですが勝率はとても低いです。
ペア
ペアとは、配られた2枚のカードの数字が同じ数字だった場合のことです。「バンカーまたはプレイヤーのどちらかにペアが出る」と賭けて的中した場合の配当は賭け金の「5倍」。
「バンカーにペアが出る」「プレイヤーにペアが出る」と別々に賭けて的中した場合の配当は「11倍」
ビッグ
ビッグとは、バンカーとプレイヤーに3枚目が配られること(条件)で、ビッグを的中した場合の配当は賭け金の「0.54倍」
バカラの必勝法は?
バカラには必勝法はありません。バカラは賭け金(チップ)をテーブルにおいたら、後は何もすることはありません。2枚のカードが開かれるまで、じっと結果を見守るだけで、経験やテクニックは必要ありません。もちろん、バカラで3枚目のカードが配られるためのテクニックなども絶対にありません。
バカラは運試しだから楽しい!
バカラは完全に運まかせです。ディーラーがカードをシャッフルして、プレイヤーとバンカーに2枚ずつカードを配り、結果を見る為にカードを開くだけです。つまり、賭ける側はただ見守るしかできませんので勝つための攻略法などはありません。
でも、自分では何もできないからこそ、ハラハラどきどき興奮するんだと思います。バカラは初心者でも気軽に楽しめるゲームですので一度は興奮体験してみてくださいね。