セガサミーが日本のカジノ事業に参入!韓国IRのノウハウを生かす | WIKICASI

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IR(総合型リゾート)のカジノ分野でトップクラスのシェアをほこるセガサミーホールディングス株式会社は、既に韓国で運営しているカジノ「パラダイスシティ」のノウハウを活かし、日本国内初のIR運営企業として名乗りを上げ、その準備をしているようです。今回はセガサミーのカジノ事業の今後の展開についてお話したいと思います。

セガサミーとは

セガサミーの正式名称は「セガサミーホールディングス株式会社」といい、大手パチスロ・パチンコ・ゲームメーカーの「サミー」と最大手ゲームメーカーの「セガグループ」そして二社の関連会社の吸収合併会社です。

「サミー」が2003年12月に、後のセガゲームスにあたる「セガ」を買収する形で誕生しました。セガサミーホールディングス株式会社(通称セガサミー)は、その時の経営統合によって、2004年10月1日に設立されました。東京証券取引所第1部上場し(証券コード6460)、国内外を問わず幅広い事業に携わっています。

2012年には、韓国パラダイスグループとの合弁を果たし、「パラダイスセガサミー」という合弁会社を設立させました。それから5年後の2017年4月には、韓国初の統合型リゾート「パラダイスシティ」を、仁川国際空港のすぐそばで開業します。

セガサミーホールディングス株式会社の本店所在地を、サンシャイン60から住友不動産大崎ガーデンタワーオフィス棟へ移転させたのが、2018年8月6日のことです。それと同時にグループブランドロゴを一新させ、今日に至ります。

セガサミーの会長

出典:https://www.segasammy.co.jp/japanese/

氏名 里見 治(さとみ はじめ)
生誕 1942年1月16日
出身地 群馬県福島町
出身校 青山学院大学法学部中退

1964年、青山学院大学在学中に友人とゲーム機の販売会社を起こしますが、経営がうまくいかずに販売会社を1年で清算。それからゲーム機の開発を行うことに方向転換します。

1965年、父親が経営していた「東京栄養食品」という商号の食品メーカーを、「株式会社さとみ」に変更し、専務に就任。「株式会社さとみ」に、アミューズメント部門を設立してクレーンゲームやアレンジボール機の開発・販売を開始。

1977年、取引先の手形の不渡りのあおりをくって「株式会社さとみ」が倒産。同社の関連会社である「サミー工業(のちのサミー)」を再建。

1980年、「サミー工業」の社長となり、パチンコ・パチスロ機の開発・販売などを行う。のちに「サミー」を業界最大手に成長させる。

韓国仁川の統合型リゾート「パラダイスシティ」

国内外を問わず幅広い事業を展開してきたセガサミーが、2014年に韓国パラダイスグループとの合弁会社「パラダイスセガサミー」を設立しました。「アートとエンターティメントを融合させた、上質な空間と最高のホスピタリティによる韓国初の総合型リゾート施設」というのが、パラダイスシティのコンセプトです。

ハブ空港である仁川国際空港近くに、韓国初の統合型リゾートとして開業したパラダイスシティですが、韓国は以前からカジノ合法地域なのでカジノの運営と言う面では、「初」というわけではなく、IR(Integrated Resort:総合型リゾート)という意味で「韓国初」の施設となります。

以前から多くの日本人がカジノを楽しむために韓国へ渡航していて、毎週末ごとに足しげく通うほど、カジノに熱中している人も中にはいるようです。そんな人たちにしてみれば、国際空港近くにIRがあるということは非常に魅力的といえましょう。

世界中のカジノでプレイされているカジノのゲームの他に、日本と韓国には独自のスロットマシーンが存在し、それをするために日本のユーザーが韓国へ行くというのも、理由のひとつになっています。日本人にとってそれだけ韓国のカジノは身近な存在なので、日本のパチスロメーカーとアミューズメントメーカーのセガサミーが一大ビジネスを期待するのは当然のことでしょう。それ以外にも、客室や飲食、プールやスパなどのサービスも、韓国随一のクオリティを誇っています。

韓国はもとより、中国、日本、その他の国々から訪れるユーザーからも、「ホスピタリティが素晴らしい」という感想を持たれているということは、順調に運営できていると考えていいでしょう。そうゆう意味でも、韓国の統合型リゾート「パラダイスシティ」の運営は、日本でのカジノ解禁を見越したデモンストレーションと言ってもよいでのではないでしょうか。
セガサミーが、将来的な日本国内での事業展開を大いに想定している可能性は否めません。

セガサミーの日本のIR事業の展開

日本IR事業への参入

日本国内では、IR推進法案、実施法案が成立し、いよいよ地域や事業者選定の時期が近付いてきた今、セガサミーも日本でのIR事業に参入する意向を表明しました。それに伴い、日本IR事業参入のための企画チームを立ち上げ、世界に誇れるIR施設ができるよう、調査や検証をして準備をしているようです。

日本がIRを導入する目的は何なのかを考えた場合、日本経済、地域経済の活性化、観光業の発展など、これからの日本がより暮らしやすいい世の中になるために、国益に資する施設をつくることです。
日本の魅力を最大限に引き出し、またより良い日本社会をつくりあげていくために、日本国内の企業が中心となって施設開発・運営を手掛けるべきだというのがセガミーの考えです。

現在、日本では多くのパチンコ、パチスロメーカーが次々に「カジノ用筐体」を開発していますが、その中で、既に海外で実践しているセガサミーが一歩抜け出しているようです。それぞれの企業の思惑が交錯する中で、各分野において確固たる地位を確立してきた企業だからこそ見えている世界がセガサミーにあるのでしょう。

今後ますます注目されていくであろう「カジノ」の分野で、自分たちがトップに立ちたいという希望を持って、日々新しい商品とサービスの開発に努めているのだと思われます。そのような指針で邁進しているセガサミーが、日本IRビジネスをどう考えているのかをご紹介しましょう。

パラダイスシティのノウハウ

カジノ部門は、日本にはない施設なため、セガサミーがIRビジネスを理解する場、そしてノウハウを獲得する場として、パラダイスシティは大きな学びの場になっているようです。

IRビジネスとは、カジノの収益力を元に施設全体の運営をとおして、訪れたお客さまの満足度を上げていくビジネスです。よってカジノ部門、ホテル部門、飲食部門などある中で、施設内の一部門だけの魅力を高めるのではなく、すべての施設、機能を効率よくつなげていかねばなりません。

このようなノウハウも、実際に施設運営の中にいなければ、見えてこないことも多いので、パラダイスシティで実践しながら学んでいることは、施設の開発や運営だけに留まらず、にぎわいの創出、そして地域経済の活性化や雇用の創造までつながっていきます。

現在、パラダイスシティでは、1000人を超える従業員が働いています。近い将来、日本IRで予想されている規模を考えると、パラダイスシティの何倍もの雇用が生み出されると推測できます。

日本IRの魅力

日本は世界中の多くの方々を惹きつける魅力のある国なので、既に多くの外国人観光客が訪れています。海外には無い日本のユニークな伝統や、観光資源との連動で日本の魅力そのものを表現することができれば、他の施設との差別化が可能です。

アジア内でのIRマーケットが開発されてから20年が経ちますので、その中で培われ磨きあげられてきたノウハウがたくさんあります。日本は他国の成功や失敗例を参考にして、日本の得意分野である最新テクノロジーを導入することで、オペレーション自体の魅力をアピールできると考えられます。

エンターテインメント企業グループのセガサミーが、日本でのIR事業参入を実現させることで、世界の中でのセガサミーグループの知名度は間違いなく上がります。IR事業を通じて、日本をより良い方向に導いていかなくてはならないという日本企業としての責任と覚悟をもって、今後も取り組んでいきたいというのが、セガサミーの思いです。

首都圏IRのトップを目指す!

早ければ2025年に、日本初のカジノを含むIR(統合型リゾート)が誕生します。今年から来年にかけて、候補地が決定する見通しですが、IRの建設を巡って、ラスベガスやマカオでIRを運営する外資系企業も名乗りを挙げてきています。

日本企業として、どこよりも積極的に取り組んでいるのがセガサミーホールディングス。同社は2年前に、韓国の現地企業と合弁で、韓国初のIR「パラダイスシティ」をオープンさせ、実績を重ねています。そこで得たノウハウを武器に、日本初のIR運営業者に選定されることを目指し、参入する準備をしているセガサミーですが、先日行われたイベントで、里見会長グループCEOが話した内容を紹介します。

「大阪のIRに関して、当社は関東の企業でもあるため、大阪でのIR開発に向けて積極的に取り組むかは、もう少し様子見をしながら慎重に考えたい。首都圏IRについては、エクイティ部分がいくらになるかは分からないが、トップシェアを取りたいという思いがある」と発言されています。

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