ルーレットには、ベットする数字の選び方や個数によって様々な賭け方があります。ゲームを楽しむためには、それぞれの賭け方を理解してプレイしなければいけません。そこで今回は、アメリカンタイプのルーレット限定で使われる「コーテシーベット」について詳しく解説していきます。ベットの方法が少し変わっているので、こちらの記事を読んでバッチリ予習しておきましょう。
目次
コーテシーベット(Courtesy Bet)とは
コーテシーベット(Courtesy Bet)とは、「インサイドベット」に分類されるルーレットの賭け方の一種です。ここでいうインサイドベットとは、特定の数字を選んで賭ける方法です。実際にプレイする際には、賭けたい数字の上や数字にまたがる位置にチップを置いてベットします。もっとも、一口にインサイドベットといっても、どうやって数字を選ぶかによって次の7つに分類されます。
①ストレートアップ | h1つの数字にベットする方法 |
②スプリットベット | h隣り合った2つの数字にベットする方法 |
③ストリートベット | h1列に並ぶ3つの数字にベットする方法 |
④コーナーベット | h四角形に並ぶ4つの数字にベットする方法 |
⑤シックスナンバーズベット | h隣り合った2列に並ぶ6つの数字にベットする方法 |
⑥フォーナンバーベット | h0,1,2,3の4つの数字にベットする方法(ヨーロピアンルーレット限定) |
⑦コーテシーベット | h0,00,1,2,3の5つの数字にベットする方法(アメリカンルーレット限定) |
インサイドベットの賭け方は、カバーする数字が少ないので当たる可能性は低く配当倍率高いので、一発で大きく稼ぎたいという人が好んで使います。とくにストレートアップで賭けた数字が当たれば、36倍もの配当がもらえます。わずか1ドルのベットでも、36ドルになって返ってくるというのはなんとも夢がありますよね。
一方で、特定の数字ではなくグループに対してベットする方法を「アウトサイドベット」といいます。チップを置くエリアが数字の並んでいるエリアの外側にあり、それがアウトサイドベットの特徴です。どういったグループに賭けるかによって、次の5種類に分類されます。
①ダズンベット | h1~12,13~24,25~36の3つのグループにベットする方法 |
②カラムベット | h上中下段に3分割した12個の数字が並ぶ列ごとにベットする方法 |
③レッド・ブラック | h赤か黒どちらかの色にベットする方法 |
④ハイ・ロー | hハイ(19~36)かロー(1~18)のどちらかにベットする方法 |
⑤オッド・イーブン | h奇数または偶数かにベットする方法 |
インサイドベットと比べてより多くの数字をカバーした賭け方なので、配当倍率は低いですが当たる可能性はかなり高い手法となっています。
例えば、「赤」に1ドル賭けて当たったとしても、配当は2ドルにしかなりません。その分、約50%の確率で当たるのですが、大勝負をしたい!という方にはあまり向いていないかもしれませんね。着実にコツコツ勝ちを積み重ねていきたいという人にオススメの賭け方です。
ちなみにルーレットには、「アメリカンタイプ」と「ヨーロピアンタイプ」の2種類があることは知っていますか?
ヨーロピアンタイプは、「0」と「1~36」の37つの数字で構成されていますが、アメリカンタイプはそこに「00」が加わります。コーテシーベットは、「0,00,1,2,3」の5つを選んでベットする賭け方なので、アメリカンタイプのルーレットにしか存在しません。5つの数字に賭けるので、別名を「ファイブナンバーズベット」といいます。ヨーロピアンタイプの場合は「0,1,2,3」の4つの数字に賭けるので、「フォーナンバーズベット」と呼ばれています。
このコーテシーベットで賭けた場合に当たる確率は、13.1%です。また、選んだ数字が当たったときの配当は7倍に設定されています。ストレートアップやスプリットベットなどに比べると当たりやすいので、インサイドベットの中では比較的「ローリスク・ローリターン」な賭け方ですね。
実際にカジノで遊んで利益を出したいと考えている場合は、それぞれ何%で当たって配当はどれくらいの倍率なのかという知識はとても大切なものとなります。これを機に覚えておくといいのではないでしょうか。
ちなみに、コーテシーベットはインサイドベットの一種なのにも関わらず、ベット時にチップを置くエリアがアウトサイドベットのエリアに存在します。
この章では、ルーレットならではの用語がたくさん登場しました。ルーレットに慣れるまでは混乱してしまうかもしれませんね。しかし、どれも覚えておくべき用語ばかりなので、カジノで遊びたいという方は予習をしておくようにしましょう。いきなりリアルのカジノで遊ぶのは不安だという場合は、インターネットカジノや無料で遊べるゲームで練習するのもおすすめですよ。
コーテシーベットの賭け方
続いて実際にルーレットを行い時に、どうやって「コーテシーベット」に賭ければよいのか解説していきます。ベット方法が少し変わっているため、慣れるまでは迷ってしまうかもしれません。この解説をちゃんと読んでからプレイするようにしてくださいね。
まずコーテシーベットの選択が可能な場合は、「00(ダブルゼロ)」が存在するときだけなので気をつけてください。「00」が存在するのは、先ほども説明したようにアメリカンタイプと呼ばれるルーレットだけです。ヨーロピアンタイプという場合のルーレットは、コーテシーベットがそもそもできないので注意してください。
「0(ゼロ)」と「00(ダブルゼロ)」の両方に賭けたいと思ったときに、コーテシーベットで賭けます。コーテシーベットのエリアは、「1st12(1~12)」、「2nd12(13~24)」、「3rd12(25~36)」の3つのグループのうちのどれかを選んで賭ける「ダズンベット」のエリアに存在します。「2nd12」と「3rd12」のエリアの間に、コーテシーベット専用のエリアがあります。ここにチップを置くことで、コーテシーベットで賭けることができます。
このコーテシーベット専用のエリアは、アウトサイドベットのエリアにあります。しかし、あくまでインサイドベットのひとつなので気をつけてください。
コーテシーベットの枠がない場合
ダズンベットの「2nd12」と「3rd12」の間の「コーテシーベット」専用のエリアは、ルーレットのレイアウトによっては存在しないこともあります。専用エリアがないということは、コーテシーベットに賭けられないのかと不安に思う方もいるかもしれませんね。でも、そんなことはないので安心してください。
コーテシーベット専用のエリアが無いときは、「2nd12」と「3rd12」の枠の間の線上に置けば問題ありません。枠がちゃんとあるわけではないので少し分かりにくく感じるかもしれませんが、この方法でちゃんとベットが認められるので安心しましょう。
またカジノによっては、コーテシーベットが無いところもあります。この場合でも、もちろん「0(ゼロ)」と「00(ダブルゼロ)」にベットすることはできます。どこか特定のエリアに置くのではなく、カジノディーラーに口頭で伝えるのです。「ゼロ&ダブルゼロ」と言いながらテーブルの上にチップを置けば、「0」と「00」へのベットが認められます。
こちらも簡単ですね。
アメリカンタイプのルーレットを遊ぶ人の中には、保険をかけて「0」と「00」にもベットしたいという人が少なくありません。そのためあなたがカジノで遊ぶときにも、きっとコーテシーベットを活用することになります。
ちゃんと正しい方法で賭けられるようにやり方を覚えておきましょうね。
ディーラーにチップの手渡しNG!
アメリカンタイプのルーレットで「0」と「00」をおさえておくために使われるのが、「コーテシーベット」です。コーテシーベットは、当たる確率は13.1%、配当の倍率は7倍となっています。
アメリカンタイプのルーレットではよく使われるコーテシーベットですが、ベットの方法が他の賭け方とは少し異なるので気をつけてくださいね。インサイドベットでありながら、チップを置くエリアがアウトサイドのエリアにあるので最初は違和感があるかもしれません。
賭け方を間違えてしまうと、自分が選んだつもりだった数字は当たっていたのに配当をもらえない……なんて事態にも繋がります。せっかくカジノで遊んでいるのに、そんなつまらないミスで損をしたくはないですよね。ルーレットを存分に楽しむためにも賭け方はちゃんと覚えるようにしましょう。
また、コーテシーベット自体が無いカジノで遊ぶ際には、「ゼロ&ダブルゼロ」とカジノディーラーに口頭で伝えて賭けます。このとき、チップをカジノディーラーに手渡しするのは厳禁なので気をつけてください。
ルーレットでベットするときは、テーブルの上にチップを置くというのが正しい方法です。
とくに悪気が無くても、イカサマと同じように捉えられてしまうこともあります。カジノという場所では、当然ですがイカサマは厳禁です。絶対に誤解されないようにルールを守りましょう。
コーテシーベットだけでなく、ルーレットを遊ぶときは手渡しNGと覚えておいてください。