オッズベットとはクラップスというゲームの賭け方の一つです。クラップスは、「サイコロの目を当てる」という単純勝負のゲームですので、ブラックジャックのようなディーラーとプレイヤーの心理戦というような複雑な戦法はありません。今回はクラップスのオッズベットの意味やオッズベットの賭け方などをご紹介したいと思います。
目次
オッズベットとは?
オッズベット(Odds Bet)は、「クラップス」ゲームの賭け方の一つです。オッズベットはクラップスゲームの開始前に賭けることはできません。ポイントとなる数字が決まった後に賭け金を増やす賭け方です。
オッズベットのタイミング
第1投目であるカムアウトロールの前に、パスライン(Pass Line)、ドントパス(Dont’Pass)、カム(COME)、ドントカム(Don’t Come)に賭け、カムアウトロールで出た目が「2」「3」「7」「11」「12」以外なら、2投目からオッズベットとして賭け金を追加することができます。
パスラインとカムは、「7」が出る前にポイントナンバー(場の目)が出れば勝ちとなります。 ドントパスラインとドントカムでは、ポイントナンバーが出る前に「7」が出れば勝ちとなります。
つまり、シューターがポイントナンバー(場の目)か「7」を出すまで賭けは続き、決着がつくまで賭けられるのがオッズベットです。
オッズベットの勝敗のルール
例えば、ゲームスタートでパスラインに「5ドル」賭けたとして、カムアウトロールで「4」の目が出たとします。その際、「4」がポイントナンバー(場の目)となり、通常であれば、2投目に「4」が出れば勝ち、先に「7」が出れば負けとなります。その場合、勝利金の払戻し倍率は1:1となり、「5ドル」受け取ることになります。
それに対し、カムアウトロール後に、最初に賭けた「5ドル」以外に「20ドル」追加した場合、その「20ドル」がオッズベットになり、勝利金の払戻し倍率は1:1ではなく「ポイントナンバー(場の目)」と「7」の出現比率に応じた払戻し倍率で受け取ることができます。
この例えのように、「4」がポイントナンバー(場の目)の場合、4が出る比率と7が出る比率が1/2になるため、20ドルのオッズベットに対する払戻し倍率は、2倍となり、オッズベットの「20ドル×2倍=40ドル」を受け取ることができます。
オッズベットの払戻し倍率
ダイスの目の組み合わせと出現比率
2個のダイスの目は、「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」「10」「11」「12」の11種類が出る可能性があり、組み合わせは36通り(6×6)です。
ダイスの目の組み合わせと出現比率一覧
ダイスの目 | 組み合わせ | パターン数 | 確率 |
2の目 | 1&1 | 1通り | 2.7% |
3の目 | 1&2、2&1 | 2通り | 5.5% |
4の目 | 1&3、3&1、2&2 | 3通り | 8.3% |
5の目 | 1&4、4&1、2&3、3&2 | 4通り | 11.1% |
6の目 | 1&5、5&1、2&4、4&2、3&3 | 5通り | 13.8% |
7の目 | 1&6、6&1、2&5、5&2、3&4、4&3 | 6通り | 16.7% |
8の目 | 2&6、6&2、3&5、5&3、4&4 | 5通り | 13.8% |
9の目 | 3&6、6&3、4&5、5&4 | 4通り | 11.1% |
10の目 | 4&6、6&4、5&5 | 3通り | 8.3% |
11の目 | 5&6、6&5 | 2通り | 5.5% |
12の目 | 6&6 | 1通り | 2.7% |
オッズベットの払戻し倍率
オッズベットの払戻し倍率は、「7」と「ポイントナンバー(場の目)」の出現比率の差に比例しています。
「7」の組み合わせは6通りありますので、6÷ポイントナンバー(場の目)になります。例えば、「4」の時のオッズベットの払戻し倍率は2倍(6通り÷3通り)となります。「5」と「9」の時のオッズベットの払戻し倍率は1.5倍(6通り÷4通り)になります。
「ダイスの目の組み合わせと出現比率」を見るとお分かりのように、「7」の出る組合わせは6通りで、「7」が出る確率が最も高いことがわかりますよね。この「7」がクラップスにおいて重要な数字であることを覚えておきましょう。
オッズベットのやり方
オッズベットはクラップスを知らないと理解しにくいかと思います。クラップスでオッズベットをする時のゲームの流れをご説明したいと思います。
進行 | 細かいルール |
①シューターを決める | ダイスを投げる人を決めます。オンラインカジノで一人でプレーしている場合は、自分がシューターとなります。またはコンピューター側がダイスを投げることもできます。 |
②ベットを置く | クラップスゲームのテーブルで「PASS LINE」と書いてある枠にチップを置きます。 |
③1投目を振る(カムアウトロール) | 1投目で出た2つのダイスの目の合計がポイントナンバー(場の目)になります。「7」「11」が出た場合 シューターの勝ちとなり、ゲーム終了。「2」「3」「12」が出た場合 シューターの負けとなり、ゲーム終了。「4」「5」「6」「8」「9」「10」が出た場合、出た数字が「ポイントナンバー(場の目)」になり、2投目続行。 |
④2投目を振る(ポイントロール)オッズベットを行う | パスラインベットで賭けたチップ以外に、さらにチップを追加します。この時の賭けをオッズベットといいます。オッズベットの勝利金は「ポイントナンバー(場の目)」と「7」の出現比率に応じた払戻し倍率が支払われます。 |
⑤オッズベットを行わない場合 | 「ポイントナンバー(場の目)」と同じ目が出た場合は、シューターの勝ちとなり、ゲーム終了。 「7」が出た場合は、シューターの負けとなり、ゲーム終了。 「ポイントナンバー(場の目)」と「7」以外の数字が出た場合は、3投目続行。 |
⑥3投目を振る | 3投目以降、2投目と同じルールです。「ポイントナンバー(場の目)」と「7」以外の数字が出て、勝敗が決まらない限り、ダイスを振り続けますので、オッズベットも賭け続けることができます。 |
⑦ゲームの終了 | シューターが勝った場合、次のゲームも引き続き同じシューターがダイスを振ることができます。シューターが負けた場合は、別のシューターと交代します。 |
この流れをご覧になってオッズベットを行うタイミングは1投目の後ということがお分かりになったと思います。
オンラインカジノでオッズベット!
クラップスはオンラインカジノ向けのゲームの一つです。クラップスの専門用語は聞きなれない言葉が多いので難しく思えて手を出さなかった方も多いと思います。でも、クラップスはブラックジャックのような「ディーラーとプレイヤーの対戦型ゲーム」ではありませんので、心理戦というものは無く、サイコロの目の当たり外れで決まる単純勝負ですので基本的な賭け方さえ分かれば初心者でも楽しむことができます。
どんなゲームかオンラインカジノにある無料のクラップスゲームでサイコロ勝負してみてください。初心者の方はもっとも基本的な「パスラインベット」で遊んでみましょう。
この記事に出たカジノ用語
用語 | 意味 |
クラップス(Craps) | ゲームの名称であり、パスラインで2、3、12が出ると負けること。 |
ダイス(Dice) | サイコロのこと。クラップスでは2つのダイスを使い、出る目は36通り(6×6=36)、2~12までの11種類。 |
ロール(Roll) | サイコロを投げること。 |
シリーズ(Series) | 一人のシューターがダイスを投げ続けている間のこと。 |
シューター(Shooter) | サイコロを投げる人のこと。ディーラーは進行役でプレイヤーがダイスを投げる。 |
ポイント(Point) | 1投目に出たサイコロの合計数のこと。 |
カムアウトロール(Come Out Roll) | 1投目にサイコロを投げること。 |
ポイントロール(Point Roll) | 2投目以降にサイコロを投げること。 |
ポイントナンバー(Point Number) | 1シリーズでのパスラインやカムへの賭けに対する当たりの数字のこと。 |
パスライン(Pass Line) | クラップスの代表的な賭け方。カムアウトロールで「7」か「11」が出ると勝ち、「2」「3」「12」は負け、それ以外の数字が出たら、2投目以降に「7」より先にポイントナンバーが出ると勝ちになる。 |
ドントパスバー(Don’t Pass Bar) | 勝ちに賭ける場所、または賭けること。 |
ドントパス(Don’t Pass) | パスラインの逆の賭け方。カムアウトロールで「7」か「11」が出れば負け、「2」「3」が出れば負け、「12」が出ると引き分け、それ以外の数字が出たら、2投目以降に「7」より先にポイントナンバーが出ると負けなる。 |
カム(COME) | カムアウトロールの後にパスラインに賭ける代表的な賭け方のこと。カムに賭けた直後の目が「7」「11」なら勝ち、「2」「3」「12」なら負け、それ以外は7より先にポイントナンバーが出ると勝ち。 |
ドントカム(Don’t Come) | ドント・カム・ベットの略。カムアウトロールの後にドントパスに賭けること。カムアウトロールで「7」か「11」が出れば負け、「2」「3」が出れば負け、「12」が出ると引き分け、それ以外の数字が出たら、2投目以降に「7」より先にポイントナンバーが出ると負けなる。 |