イーブンペイ(Even Pay)はカリビアンスタッドポーカーで使われるカジノ用語で、ディーラーに役がないときにプレイヤーにアンティ分の額が支払われることをさします。カリビアンスタッドポーカーは一般的なポーカーのアレンジゲームですが、通常のポーカーと違い、プレイヤーとディーラーの一対一の勝負です。
目次
イーブンマネーベットとは?
イーブンマネーベット(Even Money Bet)とは、カジノでの配当方法のひとつで、ルーレットなどでゲームに勝つと「賭け金と同じ額の配当がもらえる」賭け方の総称です。
ルーレットで「赤or黒」「奇数or偶数」「前半or後半」の賭けをまとめて「イーブンマネーベット」と呼びます。
それぞれ、当たる確率は1/2で、負ける確率も1/2ですが、勝つとベット(賭け金)の他に、同じ額の配当(1 to 1)がもらえます。つまり、2倍配当の賭けのことをイーブンマネーベットといいます。例えば、1ドル賭けて勝てば2ドル、5ドル賭けて勝てば10ドルとなります。ただし、負ければ賭け金はすべて没収されます。
尚、カジノのルーレットで「イーブン」というと、「同額を配当するという意味のイーブン」と、「偶数を意味するイーブン」の2種類あります。「イーブンに賭けてイーブンの配当がもらえる」というのは「偶数に賭けて賭け金の2倍もらえる」ということになりますね。
イーブンマネーベットの注意点
賭ける上限を決めてプレーしましょう
ルーレットの賭け方はイーブンマネーベットで、「赤or黒」「奇数or偶数」「前半or後半」の1/2の勝負になります。1/2の確率で賞金がもらえると思うと、確率が高く感じてしまい、負けても「1/2なんだから次は勝てる」と考えて勝つまで賭けてしまう人が少なくないようです。1/2というのはちょっとした落とし穴のようなもので、没収されているお金よりも当たったときの2倍のことばかり考えてしまいがちですので注意しましょう。
ゲームをする前に自分の所持金をしっかり把握して賭ける金額の上限を決めてから遊びましょう。また1/2の確率だからといって連続でプレーするのではなく、負けが続いた時点で一度ゲームをやめて冷静になるよう心がけましょう。
ブラックジャックのイーブンマネーとは意味が違います
カジノ用語において、同じ呼び方または似た呼び方で、違う意味をもつ用語がいろいろあります。ブラックジャックにもイーブンマネーがありますが、ルーレットのイーブンマネーとは意味が違います。
ブラックジャックのイーブンマネーは、配られた最初のカード2枚でブラックジャックが完成している場合に、ディーラーのアップカード(表向きになっているカード)が「A」だった場合、賭け金の1.5倍の配当を放棄し、等倍の配当をもらうシステムのことです。勘違いしないよう注意しましょう。
最後に
海外のカジノではイーブンマネーベットを「賭け金と同じ額の配当がもらえる」という表現をし、賭け金と配当は別のものとしてとらえていますが、日本のギャンブルでは「賭け金が2倍になる」という表現をします。
表現が違うだけでどちらも手に入る金額は同じですが、日本人にとってはカジノの表現がわかりにくいと感じる方が多いようです。ちょっとややこしいですが、日本では配当を受け取る側(自分)の目線、海外ではカジノ側の目線で表現されることが多いようです。
記事に出てきたカジノ用語
用語 | 意味 |
ベット(Bet) | 「賭け金」や「賭ける」ことを意味する。 |
アップカード(Up Card) | ブラックジャックでディーラーのカードが1枚だけ表向きになっているカードのこと。または表向きに配られたカードのこと。 |
イーブンマネー(Even Money) | ブラックジャックで、プレイヤーのブラックジャックが完成し、ディーラーのアップカードが「A」の時に使えるオプション。イーブンマネーを選択すると賭け金と同額の配当をもらえる。 |
1 to 1 | 配当の表記で、「賭け金と同じ額の配当」は「1 to 1」と表記される。倍率表記は「等倍」になる。
イーブンマネーベットの配当の表記は「1 to 1」ですが、この「to」を使っての配当表記は世界のカジノやオンラインカジノにおいて一般的な表記方法です。他にも「2 to 1」などがありますが、計算方式はとても簡単で。「1 to 1」の場合は、賭け金×1=勝ち金。 「2 to 1」の場合は、賭け金×2/1=勝ち金となります。カジノ用語は難しいようでいて覚えやすいものが多いので、基本的なカジノ用語や自分がしたいゲーム用語はしっかり覚えましょう。 |