バカラとは、簡単に言うと、「9を超えない範囲で9に近いほうが勝ち」というブラックジャックにも似たゲームです。実は、カジノのテーブルゲームの中で日本人に人気ナンバーワンのカジノゲームでもあります。ゲームの内容はカジノゲームの中で一番簡単であり、シンプルイズベストのギャンブルの真髄を味わえます。まさにキングオブゲームと言えるでしょう。
目次
バカラの基本的ルール
勝敗の決め方としては、2~3枚あるカードの合計の下一桁が、9の範囲内で9に近いほうが勝ち、というルールがあるものの、自分で何かを操作することはできません。
イメージとしてはコインの裏表(フリップ)に賭けるのと全く同じということです。
ディーラー(ゲーム進行役)によりPLAYER(先行)にもBANKER(後攻)にそれぞれ2枚ずつ、最大で3枚ずつカードが配られます。1番目と3番目のカードはPLAYERに配られ、 2番目と4番目のカードはBANKERに配られます。そして、ルールに従ってPLAYER、BANKERとも3枚目のカードを引くかどうかを決定します。
絵札と10は0、エースは1とカウントし、他のカードはすべてその数をそのままカウントします。それぞれの手のスコアは、カードの合計の下一桁の数字になります。
カードの数え方
バカラのカードの数え方はブラックジャックと同じです。
- Aは1とカウント
- 2~9までは、数字通りにカウント
- 10~Kまでは、すべて「0」とカウント
バカラは下一桁の数字による勝負なので、10以上のカードは「0」と認識するとわかりやすいです。
バカラをプレイするときに覚えておきたい基礎用語
バカラをプレイするにあたりよく出てくる用語を一部ご紹介します。
バンカー(Banker)
カードを後に配られる方
プレイヤー(Player)
カードを先に配られる方
ヒット(Hit)
3枚めのカードを引くこと
スタンド/ステイ(Stand/Stay)
次のカードを引かないこと。⇔ヒット。
ナチュラル(Natural)
最初に配られた2枚のカードの合計が8または9になること。
ピクチャー(Picture)
絵柄カード(J、Q、K)
デッキ数(Deck)
52枚のトランプ=1Deck。ルールによってDeck数は異なりますが、通常は8Deckでゲーム開始。
コミッション (Commission)
バンカーに賭けて勝った場合に、配当から差引かれる手数料。(配当の5%がカジノに徴収される仕組み)
ゲームの流れ
バカラは、プレイヤーとバンカーの勝敗予想ゲームなので、基本的には勝つと思われる方へ金額(ベット)を置くだけの簡単な作業です。ただし、ゲームの流れを詳しく知ることでバカラの面白さを一層感じられますので、ぜひ遊ぶ前に理解しておきましょう。
2枚配られた時点で終了する条件
プレイヤーまたはバンカーが最初の2枚のカードで「8」か「9」のスコアになれば「ナチュラル(Natural)」と呼びます。
プレイヤー、バンカーのどちらかがナチュラルになれば、その時点でナチュラルの勝利です。両側ともナチュラルであれば、スコアの高いほうが勝ち、スコアも同じなら引き分けとなります。
3枚目のカードを引く条件
プレイヤーもバンカーもナチュラルではない場合、ゲームは続きます。
プレイヤーの合計が「0-1-2-3-4-5」ドロー(カードを引く)、「6-7」スタンド(カードを引かない)、プレイヤー側の処理が確定後はバンカーが3枚目のカードを引くか決定します。
ただしバンカーが引くかどうかは、プレイヤー側の3枚目に引いたカードで条件が決まります。初めにバンカーに配られた数字の一桁の合計数が「6」以下の場合は、概ね以下の表のように決定されます。
バンカー (2枚合計点) |
プレイヤー(3枚合計点) | |||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
0 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
1 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
2 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
3 | H | H | H | H | H | H | H | H | S | S |
4 | S | S | H | H | H | H | H | H | S | S |
5 | S | S | S | S | H | H | H | H | S | S |
6 | S | S | S | S | S | S | H | H | S | S |
7 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
※H=ヒット(カードを引く)、S=スタンド(カードを引かない)
上記の流れはすべてディーラーが行ってくれるので、実際にはあまり覚えこまなくても勝敗に影響はありません。プレイを楽しむためには「こんな感じなんだ~」とある程度把握すれ十分でしょう。
バカラの勝敗と配当
カードの数字の合計が「9」に近いほうが、勝ちです。「9」が最も強く「0」が一番弱いということになります。「プレイヤー」に賭けた場合の配当は1倍です。
「バンカー」に賭けて勝った場合の配当は0.95倍と、「プレイヤー」に対して5%少ない配当となります。「プレイヤー」よりも「バンカー」の方がわずかに有利(約5%程度)なため、この5%分をカジノ側の利益(ハウスエッジ)として徴収されます。
「引き分け」に賭けていれば賭けたチップの8倍が払われます。「引き分け」になった場合、「バンカーが勝つ」「プレイヤーが勝つ」に賭けたチップはそのまま戻されます。
バカラの勝ち方のコツ
バカラはスキル(技術)のゲームではないため、バンカーが勝つかプレイヤーが勝つかのどちらかに賭けたら、結果はコントロールすることが出来ません。
ブラックジャックのような他のカジノゲームと異なり、勝敗に影響する決断がないため、基本戦略のようなものがありません。どちらが勝つかに賭けて結果を見守るしかありません。しかし、下記のことを知っておくことは無駄にはならないと思います。
数学的な計算
バカラのハウスエッジはとてもバカラのプレーヤーに有利です。
バンカーに賭けた場合、カジノのハウスエッジはたった1.数%です。バカラはすべてのカジノゲームのなかで最もハウスエッジの低いゲームの1つと言っていいでしょう。
以下がバカラについての数学的な計算になります。
バカラでプレイヤーが勝つ確率は、プレイヤーが負ける確率より若干少ないです。
プレイヤーは44.62%の確率で勝ち、45.85%の確率で負けます。引き分けになる確率は9.53%です。
引き分け(タイ)はあまり起きませんが、起こりえます。払い戻しは8:1。引き分けへの賭けはハウスエッジがとても大きいです。
引き分けを除外して考えると、バンカーは約51%の確率で勝ちます。
この1%がとても微妙なアドバンテージで、コイントスの確率よりも僅かながら有利な確率です。どちらに賭けるか迷った時は、バンカーに賭けるのがよいかもしれません。
バカラの確率を理解する
バカラの確率で最も重要なことは引き分けに賭けることについての理解です。
引き分けに賭けた時の8:1の払い戻しはとても魅力的に見えますが、実際はもっと大きな払い戻し金額になるのが、正しいオッズになります。そのため、引き分け(タイ)に賭けた時のハウスエッジは14%を超えます。
バンカーが勝つ確率はプレイヤーが勝つ確率より高いです。なぜならバンカーのハンドはプレイヤーのハンドの後に決定されるからです。バンカーはカードを引くかどうか決める前に何をすればよいか知っているからです。
しかしながら、バンカーに賭けて勝った場合はカジノに5%のコミッション(手数料)を支払わなければならないため、若干バンカーのほうが有利というところに落ち着きます。
バカラの確率を分析する
5%のコミッションがあったとしても、バンカーに賭けた場合のハウスエッジは1.06%でプレイヤーに賭けた場合の1.24%より少ないです。このことは、プレイヤーに賭ける理由はないことになります。自分の意思で楽しみのためにプレイヤーに賭けることを除いては。
多くのプレーヤーがバンカーが勝ったか、プレイヤーが勝ったかの出目表をもとに出目の傾向を元に賭けます。
確かなことは、プレーを長い時間続ければ、バンカーが勝つ確率のほうがプレイヤーが勝つ確率よりも僅かながら多くなります。しかしながら、短期的なゲーム、短時間のゲームにおいては、確率はあまり影響しません。たとえ、直前10~20ハンド(ゲーム)でバンカーが連続して勝ったとしても。
バカラは偶然のゲームのため、ゲームがスタートしたら、勝敗に影響する決断がないため、どちらが勝つかに賭けて結果を見守るしかありません。
まとめ
カジノのバカラで勝つには、昔から「流れを読む」ということが言われ続けています。
それはオンラインカジノでも同じ事で、とにかくゲームの展開を把握する必要があるのです。展開とはつまり、プレイヤーとバンカーのどちらの勝利が多いのか。その展開次第で次の自分が選択する賭け方が読めてくるようになります。
- 慣れないうちは、バンカー・プレイヤーどちらかに賭ける事
- バカラにおける最強の数字は9がである事
- 迷ったら、バンカーにベットする方が無難
そして慣れてきたら確率ばかりを重視せず、自分なりの賭け方でバカラを楽しんでください。