目次
カウンティングの基本理論とは?
カウンティングとは、場に出たカードをカウントしてシュー(山札)に何のカードがどのくらい残っているのかを推測する攻略法のことです。
プレイヤーが勝ちやすいか、ディーラーが勝ちやすいかを判断するのに最適な方法ですが、常にカードの動きを観察しなければならず、難易度は高めとなっています。
バカラなどのカードゲームでカウンティングが成り立つのは、他のゲームと違い「前のゲームの結果が次のゲームにも影響するから」です。例えば、スロットは今出た図柄が次のゲームの結果に影響を及ぼすことはありませんよね。
しかし、カードゲームではシャッフルしない限り、場に出たカードはシューからなくなるわけです。そのため、カウントしたカード以外がシューに残っていると考え、ゲームが進行するにつれて手札になるカードを予測しやすくなります。
バカラやカウンティングの期待値
もともと、オンラインカジノの期待値は平均で95%程度と言われています。その中でもバカラの期待値は98%と推測されています。
宝くじが40%、パチンコが80%とされているので、それに比べてオンラインカジノは期待値が高いのです。カウンティングした場合の期待値はデッキ数や場に出たカード、シューに残ったカード枚数などで異なります。
期待値とは、賭けた金額に対してどのくらいお金が戻ってくるかを表す平均値です。例えば、バカラに10万円賭けた場合、98万円が戻ってくるという計算になります。
逆を言えば、10万円のうち2万円を失ってしまうということにもなりますね。特に、長期的にベットし続けると損失が大きくなりやすいので注意しましょう。
しかし、オンラインカジノはランドカジノに比べて期待値が出しづらく、正確な数字ではないとされています。
期待値はあくまでも目安とし、ゲームの状況に応じてベットするか降りるかを判断するのがおすすめです。とはいえ、ゲームが進行し、シューの残り枚数が少なくなると期待値が正確になっていくので、ゲーム後半で判断に迷った時は期待値をチェックしてみましょう。
カウンティングで見抜く勝ちやすい場面
カウンティングをする上で重要なのは、「自分が勝てる状況なのか」を見極めることです。
どんなにカードの割合を把握していても、それをベットに有効活用できなければ意味がありません。プレイヤーとバンカーのどちらが勝つのかを正確に予想し、勝利を狙っていきましょう。
プレイヤーが有利なパターン
バカラでは、2枚の手札の合計が5以下の場合に3枚目のカードを引くことができます。もしもシューの中に「0,1,2,3,4」が多く残っていたら、プレイヤーに配られるカードが5以下となる可能性が高いです。
3枚目のカードを引いても、やはり5以下のカードが出やすくなっているため、9に近い数字になりやすくなるというわけですね。
バンカーが有利なパターン
バンカーが勝ちやすいのは、シューに「6,7,8,9」が多く残っているときです。この場合、場に出ているカードの多くが「0,1,2,3,4,5」になっているので、プレイヤーが3枚目のカードを引く確率が高くなります。
バカラでは一桁の数字が9に近い方が勝ちですが、3枚目のカードを引くと10以上の数字が出やすいです。例えば、「2,3,8」のカードが出たときは、合計が13となるため3として扱われます。このとき、バンカーが4以上9以下を出せば勝ちとなります。
バカラでカウンティングする方法
実際にバカラでカウンティングをしてみましょう。手順はたったの3つなので、何度も練習すればすぐにコツがつかめます。
まずはデッキ数をチェック
カウンティングを行う際に必ず確認したい点は、使われるカードのデッキ数です。ジョーカー以外のトランプを何セット使うかでシューの枚数が異なります。
デッキ数は少ないほどカウンティングしやすくなりますが、バカラでは一般的に6デッキか8デッキ使われることが多いです。プレイ前にテーブルごとのデッキ数を確認しておくとミスを避けられますよ。
場に出たカードの記録をする
デッキ数がわかったら、さっそくカウンティングを始めましょう。
オンラインカジノでは他のプレイヤーやディーラーなどに見られる心配がないため、どんな記録の仕方をしても大丈夫です。メモ帳に書いたりエクセルに入力したりして、自由に記録をしてみてください。
大まかなカウンティングをしたいなら、カードの数字ごとに何枚出たのかメモをし、詳しくカウンティングしたいならプレイヤーとバンカーでそれぞれ何のカードが何枚出たのかをメモします。
記録からシューのカードを予想する
場に出たカードの種類と枚数をメモしたものを見ると、シューに残り何枚あるのかがわかります。あとはシューに含まれるカードから、プレイヤーとバンカーのどちらが勝つのか予想してみましょう。
カウンティングする時に気をつけることは?
カウンティングは万能ではないので、予想が外れてしまうことも多々あります。しかし、これから紹介する2つの注意点に気をつけておけば成功率が比較的安定します。
ゲームの終盤にならないと本領が発揮できないことも
ゲーム序盤では、場に出ているカードの数が少ないため、カウンティングから得られる情報は多くありません。
場にどんどんカードが出ていき、シューに残ったカードの枚数が少なくなればなるほど、次に場に出るカードが予測しやすくなります。場合によっては、ゲームの中盤まで正確なデータが取れず、有利なのがプレイヤーなのかバンカーなのか判断しづらいことも。
より正確なデータが取れるまでゲーム観戦するか、とりあえずデータを取りながらベットするかして、カウンティングの効果が出るまで様子をみなければなりません。
カウンティングは短時間しかプレイできない時に向いていない攻略法なのです。せっかくカウンティングを行うなら、じっくりと時間をかけてベットするタイミングを見極めましょう。
カードがシャッフルされる前にベットする
カジノではカウンティングをされないように途中でシャッフルされてしまいます。シャッフルされるタイミングの目安は、シューの半分のカードが場に出た時が多いです。
「しっかりとデータを取ってからベットしたい」と思っていても、シャッフルされてしまえば努力が水の泡となってしまいます。
カウンティングの効果を十分に発揮するためには、カードがシャッフルされる前にベットし始めるようにしましょう。
カウンティング禁止のカジノでは使えない
基本的にランドカジノ(リアルカジノ)ではカウンティングが禁止されています。
隠れてカウンティングしたいと考える方もいるかもしれませんが、カウンティングではメモを取る必要があり、頭の中だけでデータを整理するのはほぼ不可能でしょう。
「ネットを介してプレイするオンラインカジノならカウンティングし放題でしょ?」と思われがちですが、オンラインカジノでもカウンティングを禁止していることが多いです。
画面の向こう側は見えないので、ランドカジノよりはカウンティングしやすいのですが、ゲームの序盤からずっと観戦に徹していてなかなかベットしないなど、疑わしい行為をするとペナルティが発生することもあります。
稼いだ額がすべて没収されてしまうこともあれば、アカウントが停止となることもあるので慎重に行動しましょう。
それでも裏をかいてカウンティングをし続けるプレイヤーがいると、カジノサイトが損をしてしまうのでゲームごとにシャッフルを行うことがほとんどです。
カウンティングしづらい状態になっているので、カウンティングが禁止されていないカジノサイトをプレイする場合は「ライブカジノ」に絞ってプレイすることをおすすめします。
ライブカジノではリアルタイムでプレイをするため、より本場のバカラに近いプレイが可能です。シャッフルのタイミングもそこまで頻繁ではないのでカウンティングするのに向いています。
カウンティングの種類は主に9つ
カウンティングといっても、細かく分類すると9つに分かれます。それぞれカウンティングの仕方や難易度が異なるので、自分に合っているものを探してみましょう。
ここではカウンティングの種類を簡単にご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
①ハイローシステム
初心者にもおすすめのカウンティングが「ハイローシステム」です。カードの種類で3つのグループに分けて出方を見ます。
- 「10,J,Q,K,A」が出たら-1
- 「7,8,9」が出たら±0
- 「2,3,4,5,6」が出たら+1
と計算していきます。
この方法はブラックジャックにも向いているカウンティング方法なので覚えておくと便利です。
②Aサイドカウント
「Aサイドカウント」は、ハイローシステム同様にブラックジャックに向いているカウンティング方法です。
ブラックジャックではAの扱いが特殊ですが、それを活かしたカウントをしていきます。
③KーOシステム
「KーOシステム」は、ノックアウトシステムとも呼ばれているブラックジャック向けのカウンティング方法です。
- 「10,J,Q,K,A」が出たら-1
- 「8,9」が出たら±0
- 「2,3,4,5,6,7」が出たら+1
と計算していきます。
このルールはハイローシステムによく似ています。
④カジュアルシステム
「カジュアルシステム」はブラックジャックでもバカラでも使えるカウント方法です。初心者向けで、自分の直感を信じてベットするスタイルとなっています。
- 「10,J,Q,K」が多く出現している場合はディーラーやバンカーが有利
- 「2,3,4,5,6」が多く出現している場合はプレイヤーが有利
どちらかにベットします。
⑤レッドセブンカウント
ハイローシステムを応用したカウント方法がこの「レッドセブンカウント」です。
中級者向けではありますが、ハイローシステムに慣れている方はそんなに難しく感じないでしょう。ハイローシステムと違うのは、赤の7のカードの扱いです。
- 「10,J,Q,K,A」が出たら-1
- 「7(黒),8,9」が出たら±0
- 「2,3,4,5,6,7(赤)」が出たら+1と計算していきます。
⑥トゥルーカウント
中級者向けで計算がややこしいものの、ブラックジャックで使うと効果的なのが「トゥルーカウント」です。
カウント値とシューのカードの枚数を使って計算し数値を出します。その数値が大きければ大きいほど有利な状況であると判断していく方法になっています。
⑦ハイオプトワン
こちらは上級者向けのカウント方法なので、カウンティングに慣れてきてから使うのがおすすめです。1デッキのみを使用したブラックジャックで使うもので、
- 「10,J,Q,K」が出たら-1
- 「2,7,8,9,A」が出たら±0
- 「3,4,5,6」が出たら+1
と計算していきます。
±0に2とAを含むことで、ハイローシステムよりも正確なデータが取れるので、できるだけ誤差を出したくない方はハイオプトワンを使用するとよいでしょう。
⑧ハイオプトツー
ハイオプトワンよりもさらに精度の高いカウンティングができるのが「ハイオプトツー」です。こちらのカウント方法はブラックジャックに使うことができます。
- 「10,J,Q,K」が出たら-2
- 「8,9,A」が出たら±0
- 「2,3,6,7」が出たら+1
- 「4,5」が出たら+2
と計算していきます。
他のカウント方法とは違い、カードを4つに分類しているので計算を間違えないように気をつけましょう。
⑨ゼン
「ゼン」もハイオプトツー同様に4つのグループに分類して計算をしていきます。ブラックジャックに使うことができるのも同じです。
- 「10,J,Q,K,A」が出たら-2
- 「8,9」が出たら±0
- 「2,3,7」が出たら+1
- 「4,5」が出たら+2と計算しましょう。
カウンティングを練習する方法は?
カウンティングはとにかく慣れることが大切です。ゲームを観戦しつつ、カードの出方を記録してベットタイミングを見極められるようにしましょう。
なかなか難しい場合は、アプリやツールを使用して練習するのもよいでしょう。
最強だけど使える場面は少ないという点を理解しよう
カウンティングをバカラで使うことができれば、より勝率を高めることができサクサク稼げます。しかし、実際にプレイに活かせる場面は少なく、ほとんどのランドカジノ、オンラインカジノで使えない方法なのです。
こっそり使うのもなかなか難しい上に、バレるとそのアカウントが使えなくなるなどの支障をきたすため、無理をして使わないようにしなければいけません。
しかし、それほどまでにカウンティングが強い攻略法であるということなので、使える場面があれば積極的に活用していきましょう。